古代メソポタミアのサイコロのゲーム(提供=大商大アミューズメント産業研究所)

 大阪商業大アミューズメント産業研究所(東大阪市)は、さまざまな地域や時代のサイコロとサイコロを使うゲームを紹介した特別展示「振れ!振れ!サイコロ展」を9月3日まで開いている。
 展示は6つのコーナーで構成され、古代メソポタミアから現代までのサイコロを欧米やアジアなど地域ごとに分けて紹介。平安時代の白河法皇のすごろくにまつわる逸話など著名人のサイコロに関連したエピソードや文学、デザインといった切り口で取り上げる。中世ヨーロッパやハワイのサイコロで実際に遊べるコーナーも設けた。企画した高橋浩徳研究員は「サイコロを使ったゲームの醍醐味は、サイコロを振って出る目の数によってすぐ変化が起きるデジタルゲームや将棋にはない面白さ。ぜひ体感してほしい」と勧める。
 特別展示は研究所が毎年夏に開いているもので今年が16回目。毎年取り上げるテーマは異なる。サイコロ展は「ゲームの補助道具にしか見られないサイコロだが、古い歴史を持つ画期的なゲーム用具と知ってほしい」と伝統的なゲームを研究する高橋研究員らが企画した。研究所が所蔵するサイコロや関連する書籍などを中心に約250点を展示している。
 入場無料。開館は午前10時〜午後4時半まで。夏期休館日は閉館する。
【聞き手=山中秀祐】

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