近畿大は2日、体育会ボクシング部監督が学生にセクハラ・パワハラ行為を行っていたとして、同日付で監督に諭旨解雇処分を下したと発表した。

 同大によると、セクハラ行為は6月28日に女子学生2人が被害を訴えたため発覚。大学側は「調査・調停委員会」を設置し、監督や学生らからの聞き取り調査を経てセクハラ・パワハラ行為があったと結論付けた。セクハラについては肩をもむ行為や性的な発言があったとし、パワハラについては男子学生に対して、パンチを当てないマスボクシングの練習中に、強打を当てるといった行為があったとした。現在被害を訴えているのは、最初に訴えた女子学生2人のみ。

 本人はセクハラ、パワハラ行為を認めている。当初、反省の意思はあまり見られなかったが、調査が進むにつれ、「自分の指導が間違っていた」と学生への謝罪の意思を示したという。

 ボクシング部には男子26人、女子5人が在籍。監督は同29日から自宅待機を命じられていた。監督代行には同大スポーツ振興センターの鹿田昌司事務長が7月12日付で就任している。

【有賀光太】