五回表に適時打を放った近大山本(6月5日・明治神宮野球場で 撮影=馬場達也)

 

 野球の第66回全日本大学選手権が6月5〜11日、明治神宮野球場(東京)などで行われた。関西学生からは近大が4年ぶりに出場するも、1回戦で岡山商大(中国)に2—4で敗れた。

 近大は初回、先発の小寺(3年)が四球やボークなどから2失点。反撃したい打線は0—3の五回表に山本(2年)の適時打で1点を返す。しかし、その後は好機で決定打が出ない展開が続く。六回以降の得点は八回表の牧野(3年)のソロ本塁打のみ。相手先発の近藤(4年)に9回完投を許した。

 試合後、小寺は「(ボークは)普段ではあり得ないミス。全国のプレッシャーが大きかった」と悔しさをにじませた。

 関西勢は他に、和歌山大(近畿)、天理大(阪神)、大商大(関西六大学)、京都学園大(京滋)が出場。

 初出場の和歌山大は国公立大7年ぶりとなる8強入りの快挙を達成した。初戦の2回戦は岡山商大と対戦し、三回までのリードを守り切って4—1で勝利を収めた。準々決勝では上武大(関甲新)と対戦。4失策と守備の乱れで、4—11と悔しい結果に終わった。

 1回戦で京都学園大に勝った大商大は、2回戦で天理大と対戦するも、序盤に許したリードを覆すことができず、2—4で敗れる。

 4強入りを目指す天理大は、続く準々決勝で立教大(東京六大学)との顔合わせに。同大会優勝校を相手にタイブレークの末、3—4で惜敗した。

【湊卓也】