【7月号掲載】原子炉の運転再開 京大1基3年ぶり
京都大の研究用原子炉、臨界集合体実験装置(KUCA)が6月21日運転を再開し、午後2時45分に臨界状態に達した。新規制基準への適合確認を受けるため、2014年3月から運転を停止していた。
大学の研究用原子炉に関しては、14年2月から停止していた近大の原子炉も今年4月12日に利用を再開した。KUCAの運転再開は、近大に次いで全国2基目。
再開前日の20日、実験所は川端祐司所長名で「これからも本実験所の責務として研究と原子力安全を担う人材の育成に鋭意努力してまいります」とコメントをウェブサイトで発表した。
京大が所有するもう1基の京都大学研究用原子炉については、8月上旬の合格証交付を目指すとしている。
KUCAはこれまで原子炉に関する研究に利用されてきた。教育用としても4千人以上の学部学生・大学院生の実験教育を行ってきた実績がある。
【前山幸一】
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