【7月号掲載】府警の「誇り」映像化 職員へ使命伝える
ドラマの撮影を行う大阪芸大の学生と大阪府警職員ら(提供=青木伸和さん)
大阪芸術大は大阪府警の要請を受け、ドラマDVD「誇りと使命」を制作した。DVDは警察職員の職務倫理養成を目的に使用する。
同大の芸術学部映像学科長で映画監督の大森一樹さんが総監督を務める。ドラマには学生だけでなく、同大短期大学部メディア・芸術学科長で俳優の小野寺昭さんらも出演。豪華な顔触れとなった。
以前から大阪府松原市のPR動画を制作するなど官学連携に力を入れていた映像学科。昨年8月に大阪府警から要請を受け、12月に参加する学生を募集した。2月上旬には撮影を開始し、1週間で終了した。
プロの照明技師やカメラマンも参加。助監督で芸術学部映像学科非常勤副手の青木伸和さんは「学生にとってプロの人たちと一緒に仕事ができたのは良い経験になった」と振り返る。
撮影現場では常に警察職員も同行。助監督を務めた渡邊和音さん(芸術・3年)は、警察職員独自の仕草を忠実に再現するのに苦労したと振り返る。「敬礼の角度から姿勢、犯人の確保の仕方など知らないことばかりだった」と語った。
撮影期間に雨が降った際には、衣装にも臨機応変な対応が求められた。雨がっぱのフード部分にたまった雨の量が時系列で混在しないよう、シーンごとに雨の量を調整したという。
5月には警察内で上映会が開かれ、今後DVDが配布される予定だという。
【松島裕規】
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