【写真】先制点を決め、喜びを爆発させる阪南大FW山口拓(7月2日・西京極総合運動公園陸上競技場で 撮影=新貝卓丸)

 ◇サッカー=第46回関西学生選手権 準々決勝(7月2日・西京極総合運動公園陸上競技場)

 <阪南大1—0京産大>

 阪南大は京産大に1—0で勝利し、2年ぶりの4強進出を決めた。52分に挙げた得点を最後まで守り切り、4年連続で総理大臣杯への出場権を獲得。悪天候で二度の中断を挟むなど、4時間を超える長丁場の試合を制した。
 
 序盤は阪南大がボールを保持し、両サイドから攻撃を仕掛ける。対する京産大はカウンターから長身FW和田のポストプレーから好機をうかがう展開。両チーム互角の勝負を繰り広げたが、24分に悪天候の影響で試合は一時中断。約一時間後に試合は再開するも35分に再び中断し、約一時間半後に試合は再開された。前半は互いに得点を奪えずスコアレスで折り返す。
 
 後半、いい立ち上がりを見せたのは阪南大。小刻みなパスワークで敵陣に攻め込む。すると52分、右サイドでボールを持ったDF長谷川がアーリークロス。ペナルティーエリア中央で待ち構えていたFW山口拓がダイビングヘッドで叩き込み、阪南大が試合の均衡を破る。
 
 後がなくなった京産大は攻撃的な選手を次々に送り出し、同点弾を目指す。攻め込む京産大だが、阪南大GK渡邉に好セーブを連発され、得点を奪えない。終盤にかけて、さらに攻勢を強めたが最後まで1点が遠く、力尽きた。山口拓の決勝弾で勝利した阪南大は準決勝で関大と対戦する。【新貝卓丸】
 
【試合終了】阪南大 1—0 京産大
(0—0、1—0)
▽得点者
【阪】FW山口拓(52分)
 
【試合後のコメント】

▽阪南大・須佐監督

中断を挟みながらも、集中力を持続できたのはよかった。MF重廣が欠場するなどのアクシデントもあったが、よくやってくれたと思う。(中断中は)とにかく「集中を切らすなよ」と声を掛けた。ただ後半の立ち上がりのいい時間帯に得点できたが、2点、3点と取れるようにならないといけない。守備は相手の9番をうまく抑えることができ、うまくはまった。(今後に向けて)関大には前期リーグ戦で負けている。何としてでもリベンジして、絶対に優勝したい。