【写真】追加点を決め、喜ぶFW竹下(左)(7月2日・西京極総合運動公園陸上競技場で 撮影=新貝卓丸)

 ◇サッカー=第46回関西学生選手権 準々決勝(7月2日・西京極総合運動公園陸上競技場)

 <関大2—0立命大>

 昨年の関西学生選手権の王者、関大が立命大に2—0で勝利し、2年連続の4強入りを決めた。関大は前半に2得点を挙げ、試合を優位に進めると、相手に主導権を渡すことなく完封勝利。総理大臣杯への出場を決めた。
 
 高温多湿の中で行われた試合は開始早々に動く。11分、立命大に決定機が訪れるが関大守備陣が弾き返し、そのままカウンターに持ち込む。MF森主のラストパスから最後はFW永松がゴール右隅に落ち着いて流し込んだ。永松の3試合連続ゴールで関大が先制する。主導権を握った関大は続く27分。左サイドを連携で崩しMF塩見がゴール前にスルーパスを送る。FW竹下が受けると、相手GKとの一対一を冷静に制し、追加点を挙げる。関大が2点のリードを奪い、前半を折り返す。
 
 後半の立ち上がりは立命大ペース。MF中野、MF竹本が中盤から好機を演出する。しかし、関大はGK安川を中心とした粘り強い守りで得点を許さない。すると再び関大がボールを保持する展開に。途中出場のFW加賀山やMF藤村らが攻撃に厚みを加える。
 
 関大はその後、得点こそ奪えなかったものの最後まで集中力を切らさず、前半の2点を守り抜き勝利。2年連続の関西制覇へ向け、前進した。【新貝卓丸】
 
【試合終了】関大 2—0 立命大
(2—0、0—0)
▽得点者
【関】FW永松(11分)、FW竹下(27分)
 
【試合後のコメント】

▽関大・前田監督

全国大会への出場が決まってよかった。立命はリーグ戦から今大会まで10試合負けなしで来ていたので難しい試合になるとは思っていたが、チーム全体でやるべきことを実行できた。守備では奪いどころを決めて、相手の進路を限定できたことがよかった。(3試合連続ゴールを決めた永松選手について)シュートがうまくて、守備もサボらない選手。彼の長所がうまくはまったと思う。(次戦に向けて)チームの底上げとして(スタメンを)全員入れ替える可能性もある。プレッシャーの中でも活躍できるように実践を積ませて、総力戦で勝ちたい。

 

▽関大・FW竹下

全国大会出場が決まってほっとしている。(FWで2得点奪ったことについて)取るべき人が取れば勝てる。自分はリーグ戦であまり点を取れていなかったので今日の得点は大きい。連戦ということで、スタメンだけでなくベンチの選手も活躍できたことは本当にいいことだと思う。(今後に向けて)連覇を達成できるようにしっかりコンディションを整えて、全力で勝ちに行きたい。