VOL.362 ポスターで伝える自転車の危険
京都女子大の嬉(うれし)あおいさん(4年)の作品が平成29年度自転車安全利用啓発ポスターに選ばれ、今年4月京都府警本部で感謝状が授与された。ポスターは京都市営地下鉄の車内・駅構内に掲示されている。
「私は大丈夫 そう思っていませんか ながら運転は危険です」。京都女子大の坂をイメージした急な坂道を、男性がスマホに夢中になって駆け下りる様子を描いた。
2011年、KBS京都と京都府警が共同で主催した第1回自転車交通安全CMコンテストで、当時京都女子大在籍の学生がグランプリを受賞した。同作品が翌年にポスター化されて以降、自転車安全利用啓発ポスターの作成依頼を受けている。今年でポスター作成は5回目。
「ポスターを見る人に、パッと見て危ないと感じてもらいたい」と話す。今回初めて参加した嬉さんはポスターをデザインする際、坂を表現するのに苦労したという。坂のスピード感を表すために、友達に相談したりGoogle Earthを使ったりして、ブロック塀と道路が並行にならないようにするなど試行錯誤した。
所属する家政学部生活造形学科の江口ゼミでポスターや商品、柱のデザインに加え、映像のデザインにも精を出している嬉さん。「20年に開催される東京オリンピックの観戦用パンフレットを作ってみたい」と目を輝かせた。 (聞き手=守友春菜)
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