【写真】敗戦し、うなだれる選手ら(6月4日・王子スタジアムで 撮影=新貝卓丸)

第67回神戸ボウル(2017年6月4日・王子スタジアム)
<関西学院大10―24パナソニック>

第67回神戸ボウルが4日、王子スタジアムで行われた。昨年、関西学生王者に輝いた関西学院大が社会人の強豪パナソニックに挑んだ。関学大は序盤、パナソニックの攻撃をうまく抑え守備からリズムをつかむ。すると、その流れが攻撃にも波及。RB山口がロングゲインに成功するなど、敵陣まで攻め込む。TDは奪えぬも、K小川がFGに成功し、関学大が3点を先制する。直後にパナソニックに同点に追いつかれるも、社会人に引けを取らない勝負を演じ、前半を折り返す。しかし第3Qに入ると、パナソニックが社会人の底力を見せつけられる。QBベンジャミンに高精度のパスを次々に決められると、立て続けに二つのTDを許す。追いつきたい関学大はRB高松が自陣から相手ディフェンスをかいくぐり、中央を突破するとそのままエンドゾーンまで独走で駆け抜け、社会人に食い下がる。しかし第4Q、パナソニックにダメ押しのTDを決められると、攻撃でも社会人の強靭なディフェンスの前に反撃の糸口を見出せず万事休す。関学大は要所で見せ場を作るも、社会人との力量差を痛感した試合となった。

 

【第1Q】関学大0―0パナソニック
【第2Q】関学大3―3パナソニック
【第3Q】関学大7―14パナソニック
【第4Q】関学大0―7パナソニック
【試合結果】関学大10―24パナソニック

 

▽関学大・鳥内監督

力的に差があることは分かっていたが、ミスすることはいけない。攻撃陣は走って取れるか取れないかを一人ひとりが前もって考えてやらなければいけない。今のままでは通用しない。ライスボウルにはこのままではいけない。今日の試合で社会人に通用する人と通用しない人がいるのが分かった。今までと同じ努力では負けてしまう。(通用しない人は)個人で分かっているだろうが、しっかりとした気持ちを持ってやらなければならない。(レシーバー陣は)才能があってもゲームで成果が出なければ意味がない。今日をピークに持っていきたかったが、主力選手の怪我が多く思うようにはいかなかった。いろんなことが起こっても対応できなければならない。口先だけで「やります」と言っている状態ではいけない。

▽関学大・OL井若選手
自分たちよりもはるかに強いチームと戦った。練習でのミスが今日の試合でも出てしまった。練習不足。今日の課題をどこまで突き詰められるか。有力選手が抜けたが、今ある選手でやるしかない。練習をもっとやらなければならない。個人的にはやられてしまった。やりたいことをやることができなかった。一人ひとりが試合に向けての準備が出来ていない。チームのレベルが低い。(秋に向けて)意識を変えなければこのままでは戦えない。