【野球】立命大 最終戦で勝利

関西学生野球春季リーグ戦第8節立命館大-同志社大の3回戦が29日、わかさスタジアム京都で行われた。今春リーグ戦最終戦は、ナイター試合。眩しい西日が照りつける中、先制の口火を切ったのは立命大だった。2回、先頭の5番横田が二遊間を抜ける中前安打で出塁すると、犠打と進塁打で塁を進め、打席には8番栃尾。今節3戦全試合で先発出場し投手をリードするいっぽう、二塁打を2日連続で放っている扇の要が今日も勝負強い打撃を見せつけた。栃尾の打球は左翼手の前に落ち、3日連続となる適時二塁打で1点を先制する。その後はなかなか安打が出ず、1点差のまま試合は終盤へと進んだ。立命大先発の東は中1日での先発にもかかわらず、7回途中まで同大打線を無安打に抑え、圧巻の投球を見せる。1点リードのまま迎えた9回、同大にこの試合初の連打を許しピンチを迎えるも、最後は併殺に打ち取り接戦を制した。東は9回を被安打4、無四死球にまとめ完封で5勝目。好投で今春のリーグ戦を締めくくった。【山本穂波】
立命 010 000 000=1
同大 000 000 000=0
【立命】○東-栃尾
【同大】●難波、村居、仲野、福島‐山岸
二塁打:栃尾、辰己(立命)
前田、四川(同大)
【試合後のコメント】
▽立命館大・後藤昇監督
「東のピッチングが良かったので同点までは代えないでおこうと思った。最後9回に代えようと思ったが、完封というのはピッチャーの勲章かなと思ったので様子を見た。もし同点になって試合が縺れていっても、福島も疲れるだろうから点は取れるかなと思った。下級生の投手がその姿を見てくれていたらという思いが強い。今季は2回生にも出番は回ったが、3回生投手の故障組も(そのポジションを奪うため)手ぐすね引いて待ってるので楽しみ」
▽立命館大・東克樹選手
「(ピンチの場面は)自分がサインに首を振り、インコースの真っすぐと言って投げて打たれたので、キャッチャーの責任ではない。今日は初回から2日前の疲れも残っていたので、球威よりもキレで勝負していこうと思っていた。8、9回にピンチになってアドレナリンが7回までよりかはその時に多く出たので、自分が150キロを出したのは全然知らなかった。とりあえず抑えることだけを意識していたが、それが後半に出たのは自信になる。今季は納得のいく投球ができたが、近大戦を取れなかったのは反省する部分なので、秋は初節で確実に1勝して次のピッチャーに回せるようにしたい」
▽立命館大・早田宏規選手
「今期は優勝を目指していたので、点数であらわすと40点。やってきたことは間違っていなかった。しかし、その今までやってきたことを出し切れなかったことが悔しい。また、リーグ戦開戦前に故障し、チームの中心にいることができなかったことが情けなかった。(キャプテンとして)いろんなキャプテンの在り方があるが、盛り上げるというよりは選手個々と接するようにしている。それでチームの雰囲気が変わると嬉しい」
▽立命館大・栃尾晃希選手
「今季は初めて正捕手として定着した試合。ルーティーンを作るのが嫌だったため、同じようなことはしないように心がけた。ピッチャーとコミュニケーションをとり、勝ち点を得ることができたため、うまくできたと感じている。来季は正捕手として出場できるかわからないが、優勝して神宮にいけるよう皆で協力してやっていきたい」
▽立命館大・百田京平学生コーチ
「今季は1節目に負けてしまったのが全てだと思う。自分はランナーの見えない目になるので、自分の判断で点が入るか入らないかが決まる。ランナーが出ないときはアドバイスをして、バッターが楽に打席に立てるように声をかける。選手がバッティングや守備などで悩んでいると、それに応えて助言もする。昨日は大谷の調子が悪く、今朝共にバッティング練習を行った。自分のアドバイスが的確かどうかは分からないが、それで結果がでると自分も嬉しい。秋はまた選手の体調や調整などの管理をして、入りのアップや雰囲気作りなど、今春のことを活かして繋げていきたい」
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