【写真】途中出場で同点ゴールを決めたFW山口拓真(右)が兄・一真(左)とタッチを交わす(5月28日・ヤンマースタジアム長居で 撮影=新貝卓丸)

◇第95回関西学生サッカーリーグ前期第8節(5月28日 ヤンマースタジアム長居)

<阪南大1-1立命大>

今季未だ負けなしの首位阪南大が6位立命館大と激突した。昨年のリーグ戦では2敗を喫するなど立命大と相性の悪い阪南大。昨季の悪いイメージを払拭すべく序盤から阪南大が攻勢を強める。両サイドをコンビネーションで崩し、立命大ゴールに迫るも得点には結びつかない。阪南大優位で試合は進んだが、立命大がセットプレーのワンチャンスを物にする。27分、ゴール前でFKを得ると、キッカーのMF中野が壁の外側を巻く絶妙なシュートを沈め、先制に成功。阪南大の一瞬の隙を突いた立命大が1点リードで前半を折り返す。後半も阪南大が怒濤の攻撃を見せる。幾度となくシュートを浴びせるが、ゴール前を固めた立命大ディフェンスを崩すことができない。追いつきたい阪南大は61分にMF田中、80分にFW山口拓の1年生コンビを投入し、攻撃の活性化を図る。すると83分、右サイドを駆け上がった山口拓がカットインからシュート。これが相手GKの手を弾き、ゴールに吸い込まれた。指揮官の起用に応える一撃で阪南大が同点に追いつく。阪南大はその後も最後まで猛攻を仕掛けるも、勝ち越しには至らず試合終了。20本ものシュートを放つも1得点に終わった阪南大は今季2度目のドローとなった。【新貝卓丸】

【前半】阪南大0-1立命館大
【後半】阪南大1-0立命館大
【試合終了】阪南大1-1立命館大
【得点】阪南大: FW山口拓(83分)  立命館大:MF中野(27分)

▽阪南大・須佐徹太郎監督

突破に関しては歯切れが悪い。もったいない勝ち点2を落とした。もっとゴール前のスピード、コンビネーション、リズムの変化を付けてかないと。山口拓を入れたことでプレースピードが上がったのはよかった。(次戦に向けて)関大は縦に厳しく、もっと背後を突いてくると思うのでそこを警戒したい。

▽立命館大・米田隆監督

ポゼッションで負けないようにと臨んだが、現実にはそうはならない。流れの中で点を取れなかったのでもうちょっと丁寧につないでいく所を意識しないと。阪南大と1対1で満足しているようでは、優勝なんて到底狙えないので、ボールを持てる時間帯をもっと増やせるようにやっていきたい。