【写真】2日連続で先発した立命大・山上(5月7日・ほっともっとフィールド神戸で 撮影=山本穂波)

関西学生野球春季リーグ戦第6節立命館大-関西大の3回戦が7日、ほっともっとフィールド神戸で行われた。立命大の先発は昨日の試合でも先発し、109球を投じた山上。2日連続での先発となったが、直球と変化球を低めに集め、走者を許すも相手になかなか3塁を踏ませない粘り強い投球をみせる。両チーム無得点のまま緊迫した投手戦が続く中、均衡を破ったのは立命大だった。5回、二死1塁の場面から1番大谷の右前安打、今日2番に入った浜田の右前適時打の2連打で1点を先制する。しかしその回以降も両チームともに投手が踏ん張り、得点圏に走者を進めるもなかなか得点に至らない。7回から立命大は継投に入ったが、小橋が変化球で、福島が速球で関大打線を巧みに抑える。立命大は投手の完封リレーで1点差の接戦を制し、今季3つ目の勝ち点を獲得した。【山本穂波】

立命 000 010 000=1
関大 000 000 000=0
【立命】○山上、小橋、福島-大本、佐野
【関大】●阪本大-久米、高橋

【試合後のコメント】

▽立命館大・後藤昇監督

「先発は東でいこうと思っていたが、人差し指の爪をやってしまったので山上にした。山上は昨日も100球以上投げていたが、よく投げてくれた。東に無理をさせず、逆に山上に経験させるいい機会になった。スピードよりもストライクを取る意識で1点差のところを落ち着いて投げていた。(捕手について)東と栃尾は相性がすごく良いが、他の投手と組むと東と同じリードをするので今日は違う捕手の方がいいかなと思って大本にした。7回途中、多田のところで投手を小橋から福島に代えたのは小橋の変化球を当てられるのを避けたかったから。速球だと振ってくれるかなと思った」

▽立命館大・山上大輔選手

「先発を言い渡されたのは昨日の試合後。昨日は力みが入り情けないピッチングをしてしまったが、今日は1人ひとりのバッターを丁寧に抑えることができ、いいピッチングができた。点数をつけるなら80点。全体的に変化球でストライクを取れたのでよかった。(2日連続の先発で)多少疲れはあったが、投げていくうちに感じなくなった。状態はあまり良くなかったが、低めに丁寧に投げれば大丈夫だと思って投げた。次の試合が恐らく最後になると思うので、力まずに今日みたいなピッチングができたら良い」