【野球】関大 延長戦制す

関西学生野球春季リーグ戦第6節関西大-立命館大の2回戦が6日、ほっともっとフィールド神戸で行われた。関大は3回、松島の適時打で2点を先制する。さらに4回も古川の右前適時打で1点を追加。失策の間に1点を返されるも7回に倉川の適時三塁打でさらに1得点を挙げ、試合は関大のペースで進むかのように思われた。しかし3点差で迎えた8回。二死1、3塁の場面で打撃好調の立命大・3番辰己が関大・山本の初球を見事に捉えた。鋭く上がった打球は中スタンドに飛び込む3ラン本塁打となり、試合は再び振り出しに。立命大は福島の球速156キロを計測する好投もあり勢いづいていたが、関大・山本がキレのある直球と変化球で立命大打線を翻弄する。試合はそのまま延長戦に突入し、迎えた13回だった。関大は二死1、3塁と勝ち越しの好機を迎える。打席には3番古川。古川の打球は中堅手の頭上を越え、その間に2人の走者が生還、勝ち越しに成功した。投げては山本が13回を完投。計200球にも及ぶ熱投で先日2桁安打の立命大打線から20個の三振を奪い、チームの勝利に貢献した。【山本穂波】
関大 002 100 100 000 2=6
立命 000 100 030 000 1=5
【関大】○山本-高橋
【立命】山上、小橋、福島、●坂本-栃尾、大本、佐野
本塁打:辰己1号(立命)
三塁打:倉川(関大)
二塁打:太田、古川(関大)、辰己、小田、佐野(立命)
【試合後のコメント】
▽関西大・早瀬万豊監督
「山本は辰己のスリーランの後もよく粘ってくれた。三振もよく取れていいボールが来ていたし、タフだから心中してもいいかなと思った。相手は辰己が長打を打ったら盛り上がるのでそれだけは注意したかった。ホームランを打たれたのは初球なので、それだけは避けたかった。山本の大きな課題。古川は三振や凡打で終わっていたが、最後やっと打ってくれた。うちには突出した選手がいないから全員の力を集めた総合力で勝つしかない。明日を楽しみにしている。いいゲームにしたい」
▽関西大・古川陸選手
「打ったのはアウトコースのストレート。今までの打席で迷惑をかけていたのでここで打たないと駄目だなと思って打った。(山本)隆広が必死に投げてて勝たせてあげたいという気持ちが強かった。細かい野球というか、今日だと9番の中島大地さんがいい働きをしてくれて、ああいう(小技や足を使った)野球をして中軸が打って点を返すのが関大のスタイル。それができたから今日は勝てた。明日は投手がいいのは分かっている。技術どうこうより気持ちで負けたら駄目なので、どうやって攻略していくか考えてやっていきたい」
▽立命館大・辰己涼介選手
「チームからも狙っていけとか声をかけられ、自分でもこの場面で1本出たら追いつくし取り敢えず早いカウントから狙っていこうと思っていた。相手の山本投手は去年めちゃくちゃよかったイメージだが変わらず良い球を放っているなと感じた。初球、狙い通りに1本打てたのでよかったかなと思う。今日勝つつもりだったが負けてしまったので、その借りをしっかりと返せるように明日しっかりと勝ってその次の同志社大戦に臨みたい」
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