vol.354 学生消防隊、人命救助学ぶ

災害時に消防支援ボランティアとして消火や人命救助に携われるように、大阪経済法科大の学生71人が学生消防隊「SAFETY(セーフティー)」として活動している。キャンパスがある大阪府八尾市の消防署や住民と訓練を積んでいる。
「SAFETY」は同大が昨年7月に八尾市消防本部と結んだ連携協定をきっかけに発足。普段は市民と地域ボランティアや公民館での救命講習に参加している。
4月29日には、災害時を想定した実践的な訓練を同本部と行った。実際に火災の現場で利用されている機材を使って放水したり、がれきの下に埋まった人形を取り出す救出訓練をしたりした。さらに、号令や整列の方法など、消防隊員としての基礎を身に付けるための団体行動も練習。声の出し方から手足の動きや位置など細かく指導を受けた。
訓練を終えて、同大3年の杠(ゆずりは)浩さんは「積極的に動いて声を出す人が求められることが分かった。将来は警察官か消防士を目指しているため、実際の訓練を体験することができて良かった」と語った。今後も消防訓練を定期的に行い、マンションや地域の避難訓練にも参加する予定だ。
(聞き手=奥田薫子)
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