【写真】後半、勝ち越しのゴールを決めた阪南大MF脇坂 (4月30日・キンチョウスタジアムで 撮影=新貝卓丸)

◇第95回関西学生サッカーリーグ前期第3節(4月30日 キンチョウスタジアム)

<阪南大3-2桃山学院大>

ともに開幕2連勝を飾るなど好調なチーム同士の一戦。序盤から阪南大が主導権を握ると11分に先制点が生まれる。右サイドからのスローインを受けた阪南大FW山口一が相手DFとタッチラインの狭いスペースを巧みなドリブルですり抜け、ゴール前へ。最後は角度のない所からゴールに流し込んだ。幸先のいいスタートを切り、勢いに乗る阪南大は20分、MF脇坂からのパスを受けた山口一がペナルティーエリア右から豪快なシュートを決める。「10番」の個人技で阪南大が試合を優位に進める。このまま阪南大のペースで試合は進むかと思われたが桃山学院大が反撃。38分、左CKからMF徳永が上げたボールにDF早川が合わせ、1点差に詰め寄る。後半に入ると出足の鋭い守備で阪南大の攻撃を封じ、ペースを握ると50分に同点に追いつく。右サイドをドリブルでえぐった徳永がゴール前に折り返すと、最後はFW小松がシュート。ゴールライン際で阪南大DF大野がクリアしたものの、ゴールの判定となり試合は振り出しに。2点のリードを追いつかれた阪南大はFW松尾、MF田中を投入する。すると68分、松尾のボールキープからMF藤原へつなぎ、藤原からのパスを受けた脇坂がゴール左にシュートを突き刺し、待望の勝ち越しゴールを奪った。その後は体を張った守備でリードを守り切り、試合終了。阪南大が苦しみながらも勝利し、開幕3連勝。単独首位に立った。

【前半】阪南大2-1桃学大
【後半】阪南大1-1桃学大
【試合終了】阪南大3-2桃学大
【得点】阪南大:FW山口一2(11分、20分)、MF脇坂(68分) 桃学大:DF早川(38分)、FW小松(50分)

▽阪南大・須佐徹太郎監督

根性がない。前半ちゃんとしたプレーをしないからCKを与えたり、ビルドアップがうまくいかなかったり、背後を取られたりして失点した。後半は後手を踏んで、だるいプレーばっかり。サボったり動こうとしない選手が多い。自分たちが目指そうとしている水準には全然達していない。相手がもう少し強かったら、点を入れられてもおかしくないシーンが多かった。(今日の収穫について)勝てたのは大きい。こういう試合でも頑張ろうとしてくれた選手が目指すべき指針を示してくれたのは収穫だと思う。回復、頭の切り替えをしっかりしていきたい。

 

▽阪南大・脇坂泰斗選手

後半の早い時間帯に追いつかれたが、点を取れる自信はあった。自分的にも、チーム的にも余裕があるのはいいこと。相手も力はあったが、3、4点取れる力が付いていければいい。自分が真ん中のポジションをやる限りは自分がやるという気持ち。後半は暑さなどで押し込まれたことは反省しないといけない。苦しんだけど3連勝することができた。連戦なので回復トレーニングをしっかりやっていきたい。