平成29年度関西学生野球春季リーグ戦第2節関西学院大‐京都大の2回戦が4月10日、ほっともっとフィールド神戸で行われた。グラウンド不良のため1日順延された2回戦、関学大の先発を任されたのは初登板の藤井涼。試合は関学大が1回、4番森中の適時打で1点を先制する。さらに5回、先頭の7番片山が初球を捉え、今季1号となる本塁打を右スタンドへと叩き込んだ。関学は続く6回も機動力を絡めながら3点を追加し、京大を一気に突き放す。藤井涼は力のあるストレートを主体に京大打線を8回わずか2安打に抑え、チームも今季初勝利。華々しい公式戦デビューとなった。

京大 000 000 010=1
関学 100 013 11X=7
【京大】樋川、松本、横田、長谷川-飛田
【関学】藤井涼、甲斐-浅尾

本塁打:片山1号(関学)
三塁打:片山(関学)
二塁打:姫野(関学)、高橋(京大)

 

【試合後のコメント】

 

▽関学大・木内祥晴監督

「初登板の藤井は、前から山口と先発で投げていて甲乙つけがたい感じだった。よさはタフネスさ。緊張してるのではと思って次の投手も用意していたが、いい球を投げていた。今季初勝利をあげることができほっとしている。ベストの状態で戦って、力を出し切れた。選手の方はそんなに緊張なくやってたのかな。(今日は足を使って好機を広げることが多かったことについては)積極的に走りたいと選手たちが言ってきたので。先発は2人はある程度計算できるがあと2人くらい必要」

▽関学大・藤井選手

「初登板で緊張したわりにはいいピッチングができた。前から2戦目の先発を言い渡されていて、新チームになってからも結構投げていた。自分の投球はほとんどがストレート。体幹や下半身のトレーニングを多く取り入れたことで投球が安定した。チームは卒業生が抜けた穴があり(先発枠を)狙おうと思えば狙えた。監督との距離も近く、明るくやれている。足立光宏コーチも(同じサイドスローということもあって)気にかけてくれ、顎が上がっていることや変化球を投げたときの開きが早いことを指摘してくれる。今後は投げたところで結果が出せれば」