佛教大の学内絵本展「やさしい気持ちになれる絵本フェア」が大垣書店とコラボレーションした。林悠子ゼミに所属する、社会福祉学部の学生らが選んだ絵本を同書店の各店舗で順次、展示販売した。
 「やさしい気持ちになれる絵本」をテーマに、学生がそれぞれ選書し、魅力を手書きのにポップのせて紹介した。学内での絵本展を見た大垣書店の声掛けにより、今回のコラボが実現した。各学年6~7人ほどが参加し、選書は60冊に上る。コラボは大垣書店の8店舗で開催。 
  絵本展は、6年ほど前から続く年1回の学年を超えた行事で、地域の親子連れなども訪れる。日本国際児童図書評議会(JBBY)の図書を借りて絵本展を開催していたが、前回からは自分たちでテーマを設定して本を選ぶことに。戦後70年を迎えた2015年のテーマは「いのちと平和の絵本展」。今後も、社会福祉に関連するテーマで絵本フェアを実施する予定だ。
 絵本展に参加した3年生の学生は「例年より多くの学生や一般の方にも絵本を見にきてもらえてうれしかった。次回もさらにたくさんの方に来ていただけるよう、楽しい絵本展にしたい」と手応えを語った。
「絵本の魅力を再認識してほしい」とゼミの林准教授は語る。保育士を目指すゼミの学生らに「保育とは、地域とのつながりが欠かせないもの。学生には、絵本を通してその楽しみを知ってほしい」と願う。売り上げにこだわらない学生のポップ、絵本の魅力が素直に伝わる。書店でのフェアによって子どもから大人まで、絵本の魅力がさらに広がることを期待している。
【おことわり】
3・4月号では学生の学年を、3月までの学年で表記しています。