兵庫県が県内の33大学と2月21日、就職支援に関する協定を締結した。県が大学を補助し、学生の県内企業への就職促進を図る。
 協定に基づき、大学は学生や保護者に、県から案内された企業や、就職に関連するイベントなどの情報を提供。県は企業説明会や見学会を開き、県内企業や大学に参加を促す。大学のキャリアセンターとの連携も強化し、県内で就職を希望する学生を積極的に採用している企業についての情報提供や、県内中小企業の魅力をウェブサイトで広めることも進めていく。
 県内の学生の多くは卒業後、首都圏や大阪府に流れるため、県は若者の流出を防ぐことが課題となっていた。協定で、人材確保に苦労している県内の中小企業にも、学生からの応募の増加が見込まれる。
 県職員の赤松克之さんは「せっかく兵庫県内の大学に通っているので、県内にもっと目を向けてもらい、卒業後も兵庫県にとどまってもらえれば」と話した。