vol.349 京都橘大 新拠点堂々開設
京都橘大は3月30日、サテライト・ラボラトリー「たちラボ山科」をJR山科駅前の商店街に開設し、開所式を行った。たちラボは、地域との交流や学生の活動支援のための拠点として使われる予定だ。
たちラボ開設のきっかけは、京都市が地域連携を通じた教育プログラムの開発・実施に取り組む大学を支援する「学まち連携大学」促進事業に京都橘大が採択されたこと。同大と山科駅周辺は、毎年開催されている明かりのイベント「やましな駅前陶灯路」で大学が主催に名を連ねるなど、深い交流があるという。たちラボの開設で、大学と山科区との一層の連携を目指す。
式には、同大の細川涼一学長や京都市の藤原正行総合企画局長、堀池雅彦山科区長らが参列。細川学長はあいさつで「誰でも気軽に立ち寄れるように」という意味を込めた「たちラボ」の由来を紹介。あいさつの最後には「たちラボを拠点として学生や教職員が地域の活性化に貢献し、学生の実践的な学びの機会をつくっていければ」と今後の抱負を話した。
京都橘大の担当者は、たちラボの利用に関して「具体的にどう使うのか、あえてあまり明らかにしていない」と話す。その上で、学生や教職員が地域のイベントに参加する際の拠点としてだったり、地域住民向けのイベントを開くための場所としてだったりとさまざまな使い方を想定しているという。担当者は「(こちらの想定にとどまらず)学生と地域の人が化学反応を起こして、何か新しいことを生んでほしい」と期待を口にした。
4月21日にはたちラボの開設を記念して、狂言師の茂山良暢(よしのぶ)さんによる「狂言とワークショップの夕べ」を京都市生涯学習総合センター山科(アスニー山科)で開催する。
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