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vol.346 東電社員ら 学生に復興の現状語る

京都から福島、考え続ける




 東日本大震災から11日で、6年となった。立命館大では10日、被災地支援について考える場をつくろうとワークショップ「チャレンジ、ふくしま塾。」が開かれた。参加した13人の学生は、福島の町づくりに携わる東京電力の社員らゲスト3人とともに議論し、自分たちにできる支援を模索した。

 ワークショップの冒頭では、福島県職員の佐藤博文さんが「健康への不安などから避難指示が解除された地域に戻る人は少なく、震災前の生活を取り戻すのは難しい」と震災から6年がたった福島の現状を話した。その後、学生とゲストは三つのグループに分かれ、災害の風化と風評被害への対応について話し合った。

 ゲストの一人、山本尚樹さん(写真右)は東京電力から復興支援団体に出向して、2015年9月に避難指示が解除された同県楢葉(ならは)町の再建に携わっている。東電の社員として山本さんは事故で避難した住民に謝罪していたが、住民は茶とまんじゅうを出してくれた。「原発事故の責任を問われる立場にある自分に、温かく接してくれた」と話す山本さんは、住民と親密な関係を築いたという。

 学生からも「被災地に行くと、人の温かさを感じることができる」といった意見が出た。参加者はワークショップの最後に「本気で福島について語り合いたい」「友人と卒業旅行で福島に行く」など目標を発表し合った。

 参加した学生の多くは被災地での支援を経験していた。1年間休学して楢葉町の復興支援に携わった西崎芽衣さん(立命大・4年=写真中央)は、「小さな出来事の積み重ねで、福島の復興が進んでいることを実感している」と話す。西崎さんは今春、楢葉町に移住し支援を続ける予定だ。

 ワークショップを主催した立命大災害復興支援室の山口洋典副室長は「参加者は目標に挑戦し、福島の復興に貢献してほしい」と話していた。

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