【1月号掲載】TEAP関西14大学利用
日本英語検定協会と上智大が共同で開発した英語能力試験の「TEAP(ティープ)」を、入学試験で利用する大学が増えている。TEAPは主に高校生や大学受験を目指す人を対象としたテストで、大学入学後に求められるアカデミックな英語力を測る目的で開発された。AO入試や公募推薦入試の出願資格として、関西では立命館大、関西大など14の大学がTEAPを利用している。
「読む」「聞く」「書く」「話す」の四つのカテゴリーに分かれ、マークシートによる択一式選択問題や筆記試験、リスニングに加えて、10分程度の面接試験も課される。問題は英検準2級から準1級程度の難易度で、個人の英語スキルを示す国際的な指標「CEFR」にも対応している。高校2年生から受けられる。関西圏の試験会場は2016年度時点では大阪の1カ所のみだったが、TEAPの公式ウェブサイトによると来年度から会場を順次拡大していく予定だ。
TEAPのスコアの有効期限は、結果の取得後から2年間。試験は年に3回実施され、有効期限内であればどの試験結果も大学入試に使うことができるため受験の機会の拡大につながる。
立命館大では、法学部と理工学部を除く一般入試のセンター試験方式でTEAPの得点を参照。334点以上のスコアを持つ受験生は、センター試験の英語が満点扱いとなる。
関大では15年度から、AO入試でTEAPのスコアの利用を開始した。17年度は文学部と外国語学部の2学部の一般入試でも、TOEFLやTOEICに並んでTEAPが取り入れられる。文学部の試験ではTEAPを含む英語外部資格試験のいずれかで一定以上のスコアを持つことを出願資格とし、外国語学部の試験ではTEAPなどで一定以上のスコアを持っていると、英語の試験を満点として扱う。
関大入試広報グループによると、来年度以降も引き続きTEAPを採用するかどうかは、本年度の受験者数などの様子を見て判断するという。
日本英語検定協会は各大学のウェブサイトなどで詳しい入試情報を確認するよう求めている。(TEAP公式ウェブサイトhttp://www.eiken.or.jp/teap/)
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