【1月号掲載】特集 若者の 性 の実態に迫る ①
若者の「恋愛離れ」が叫ばれる昨今。恋愛離れに伴い、性行為を経験したことがある人の割合も減ってきているという。今回、学生や大学、さらに同年代の元風俗嬢にも話を聞き、若者の「性」の実態について調査した。
【前山幸一・山崎祐貴】
◎性行為 「約7割」 経験済み 関西の大学生にアンケート
UNN関西学生報道連盟では昨年12月15日から1月3日まで、関西の大学に通う現役の大学生を対象にウェブ上で「大学生と性」に関するアンケートを行い、315件の回答を得た。「あなたは性行為(オーラルセックスなどの性器同士の接触以外も含む)をしたことがありますか」という質問には67・9%が「はい」、32・1%が「いいえ」と回答。7割近くの学生が、性行為をしたことがあるという結果になった(数値はいずれも小数第二位以下を四捨五入)。
■大学生で初体験半数
「はい」と答えた人に、初体験の相手を自由回答で聞いたところ、7割以上の154人が「元カレ」や「元カノ」など当時交際していた相手を挙げた。中には「飛田新地」「インターネットで知り合った人」という回答もあったが少数だった。「初体験はいつですか」の質問には「中学生の時」が7・5%、「高校生の時」が32・2%。一番多かった「大学生の時」は58・0%と、半数を超えた。
「あなたにとって性行為とはなんですか(複数回答可)」で、「愛情表現」が84・6%でトップ。次いで「コミュニケーション」(59・3%)、「欲求の消化」(54・2%)、「快楽を得るためのもの」(53・7%)が僅差だった。「性行為は好きですか」の質問には87・4%が「はい」と回答した。「『セフレ』がいる・いたことがあるか」で「はい」と回答したのは32・2%だった。
「現在『性』について悩んでいること(自由回答)」では、男性の「早漏であること」や女性の「生理が遅れたときの不安」などの回答がみられた。他にも「お互いが初めてなのでなかなかうまくいかない」と答えた人もいた。
■「経験ある」うそも
一方、「いいえ」と答えた人を対象に恋人がいる・いた経験はあるか聞くと、65・3%が「いいえ」、34・7%が「はい」と答えた。「これまでに経験があることを全て選んでください(複数回答可)」の質問には「ボディータッチ」は54・5%、「デート」が50・5%、「手をつなぐ」が49・5%と答えた一方で「全てない」も31・7%いた。「性行為の経験があるとうそをついたことがある」と答えた人は5・9%。答えた全員が周りの会話に合わせるためにうそをついたという。「性行為をしてみたいですか」と聞くと、73・3%が「はい」と答えていた。
「現在『性』について悩んでいること(自由回答)」では「童貞が恥ずかしい」と、自身の経験のなさについて悩む人のほか「同性に恋愛感情を抱いているが誰にも言えない」という回答もみられた。
■「中学で自慰」最多
回答者全員に「週平均何回自慰行為をするか」という質問をすると「週1回未満」が20・3%、「週1~2回」が24・4%と4割以上を占めた。「したことがない」は13・0%だった。「初めて自慰行為をした時期」では「小学校入学以前」が3・6%、「小学生の時」が32・0%、「中学生の時」が46・2%と、約8割が中学生までに経験していた。
「これまでに見た・読んだことがあるもの(複数回答可)」は「アダルトサイト」が84・4%とトップに。「アダルト雑誌」(43・8%)、「官能小説」(39・7%)などと大きく差がついた。
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