【11・12月号掲載】若者のイメージを分析 関西の学生、図鑑に
若者自らが若者について分析する団体「関西ワカスタ」が、10月19日、ウェブサイトで「関西11大学図鑑2016」を公開した。図鑑には京阪神・関関同立・産近甲龍11大学の学生を収録した。
図鑑には各大学ごとに学生のイメージや大学を表す漢字1文字、記者の感想などが掲載されている。アンケートを基に、京都大は「変であることが許された天才大学生」、関西大は「あそんでなんぼ、コミュ力抜群大学生」など学生のイメージを付けた。他にも各大学のイメージをアクティブやフランクといった項目ごとに整理し、ランキング形式で掲載している。
作成の目的は関西の大学生にイメージを浮かび上がらせること。在学生にさらに愛校心を持ってもらうとともに、志望大学の選択に悩んでいる高校生に活用してもらいたいという思いがある。イメージを抽出する際には、客観性を持たせようとアンケートを実施した。メンバーが各大学に足を運び、550人分を集めた。大学によってアンケートに協力的な学生と非協力的な学生など、特徴が分かれたという。
各大学のファッションや学生を真似したイラストも添えた。勤勉だという声が多かった大阪大生を二宮金次郎風に描いたイラストや、和風なイメージがあるという声が多かった同志社大生に扇子のイラストを取り入れた。担当した西山扶三予さん(近畿大・2年)は「アンケートから浮かび上がってきたイメージを忠実に表現した」と話す。
記事は、誰が読んでも分かりやすいように注意し、読む人ごとに内容の受け取り方が変わらないようにした。しかし、記者の個性を消さないようにすることにもこだわった。無理に型にはめず、記者の考えを残すように心掛け、誤解を生まないように説明を付け加える工夫をしたという。
関西ワカスタは2014年に発足した団体。広告代理店アサツーディ・ケイが運営し、若者の新たな実態を発見しようと活動している。今回の企画を通して「よりみんなが活発に発言し、新たな企画を行うことができれば」と志水謙太さん(同志社大・3年)は期待を寄せる。今後はメンバーを増やし、図鑑制作にとどまらず、活動の範囲を広げる予定だ。
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