vol.333 手塩にかけた龍谷米 龍大生らが電車で販売
龍谷大農学部の学生が11月23日に琵琶湖一周もみじ号の電車内で、授業で育てた「龍谷米」を販売した。「龍谷米」は日本晴れという品種で、農学部で必修科目となっている「食の循環実習Ⅰ」の授業で栽培された米だ。活動に携わった﨑口佳さん(龍谷大・2年)は「車内でお客さんに『頑張って』と声をかけてもらったことが励みになった。値段設定から販売を通してお金の流れを学べたのでよかった」と振り返った。
「食の循環実習Ⅰ」では有志で集まった学生らとともに手作業で行う田植えから鎌を使っての稲刈り、脱穀に至るまでの体験などをした。﨑口さんは「炎天下での田植えや稲刈りは、しゃがんだ体勢での作業だったので大変だった」と話す。
学生らは末原達郎教授のゼミにて、11月の上旬から値段設定などの準備を始めた。米の値段は龍谷大が栽培したという付加価値をつけて、3合で350円と少し高めの設定。「値段が高すぎないか不安だった」と学生は話す。末原教授は今回の試みについて「農作物を売ることの意味を考え、消費者の声を知ってもらうこと。そして、自分たちの作った米に値段を付け、それでうまくいくかどうか判断する絶好の機会であった」と語った。
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