関西学院大のアメフト部を引っ張るのは、RB橋本だ。相手ディフェンスの壁をものともせず、力強いランで突っ込み流れを引き寄せる。今年はRB陣のリーダーとしても、チームを支えた。
 2年の時には主力として甲子園ボウルに出場。先制のTDを決めるなど、チームの勝利に貢献。最優秀選手(MVP)にも輝いた。
 しかし、3年の夏にはけがで戦線を離脱。秋季リーグ第6節から復帰したが、最終節の立命館大との対決では力を発揮できず、チームも敗戦。「けがをしたことで体の柔軟性が足りないと自覚し、筋力トレーニングを増やした。二度と同じミスはしない」と反省を糧に体づくりに取り組んだ。
 最高学年として迎えた今季は最後のシーズン。秋季リーグ第2節の甲南大戦から出場した。第1Qの早々、パワーを生かしたランで攻め込み得点。けがの影響を感じさせないプレーを見せた。
 最終節では、昨年敗戦した立命と対戦する。「屈辱を晴らす。何としても勝って、日本一になりたい」。リーグ優勝とその先の日本一へ、決意を胸に抱く。