第47回明治神宮野球大会関西地区第1代表決定戦、関西大-奈良学園大が、10月31日南港中央球場で行われた。関大は5回、先頭の1番多田が四球を選び出塁し、2番阪本将の犠打などから二死二塁と好機を広げると、4番安井が右越え2ランを放ちを先制。6回に逆転され2ー3で迎えた8回、先頭の6番土井が右中間へ三塁打を放ち好機をつくると、8番久米の犠飛で同点に追い付く。その後試合は、大会規定により一死満塁から始まるタイブレークで延長戦に突入。10回、先頭の古川が初球を左中間へ運び、2点適時二塁打とする。続く4番安井の2点適時二塁打でこの回一挙4得点。そのままリードを守りきった関大が、奈学大を下し7ー5で勝利。先発の山本は5回と3分の2を投げ7奪三振、2番手の阪本大が4回を投げ7奪三振と、投手陣が力投を見せた。2年ぶりに関西地区第1代表をつかみとり、第47回明治神宮野球大会への出場を決めた。関大は11月12日に明治大と対戦する。

関大 000 020 010 4=7
奈学大 000 012 000 2=5
【関大】山本、◯阪本大-久米
【奈学大】●鈴木-松木

本塁打:安井(2ラン)(関大)
三塁打:土井(関大)
二塁打:古川、安井(関大)、宮本、高橋(奈学大)

【試合後のコメント】
▽関西大・早瀬万豊監督
「先週の4連戦が終わってチームはたくましくなった。安井は一昨日のデッドボールで出れるか出れないかの状態の中、強い気持ちで打ってくれた。タイブレーク前に、『終わることのないくらい攻撃しよう』と声を掛けた。最後まで攻めの姿勢を見せてくれた。6回の無死一、二塁の場面で久米にバントをさせず、チャンスをつぶしてしまったのは私の采配ミスだったが、みんなのたくましさでカバーしてくれた。阪本大はけがで出遅れていたが、状態が上がってきている。今日も期待に応えてくれた。神宮に向けても状態が良くなるのではないか」

▽関西大・古川陸選手
「(タイブレーク、10回一死満塁の場面で)初球からきた球をフルスイングしようと決めていた。今まで全然打てていなかったが、弱気になっても仕方がないと割り切っていた。4回生のためにも絶対打ちたかった。ベンチに入っていない4回生はいつもサポートしてくれている。試合に勝つことが恩返し。打った時は、弾道が低かったので『抜けてくれ』と思って走っていた。接戦の試合は想定内。焦りはなかった。僕らの野球をやれば勝てると思っていた。神宮で戦うのは強いチームばかり。粘り強く後半勝負で、神宮でも関大らしい野球をしたい」

▽関西大・安井洸貴選手
「(先制2ランについて)アウトコースが多かったので狙っていた。初球攻撃がいい結果につながった。連戦で疲れている部分もあったが、気持ちでカバーした。(10月29日の大阪商業大戦で受けた死球の影響について)痛いとか言ってられない。気持ちでやるしかなかった。2年前の神宮ではベンチに入っていなくて、悔しい思いがあった。絶対自分たちの代では試合に出て、神宮に行ってやろうと思っていた。後三つ、何がなんでも勝ちたい。全国制覇を目標にしてやってきた。絶対に優勝したい」

▽関西大・土井健太郎選手
「(8回の打席で放った三塁打について)塁に出ることだけを考えていた。長打は予想していなかった。ここ5試合は調子が良くて、1本出せるなと思っていた。集中できていた。同期の4回生が偵察、補助をしてくれて気持ちが上がってきている。今日の応援は日本一。力になっている。(神宮大会に向けて)2年前は一勝もできずに終わってしまった。絶対勝つという思いです。リーグ戦はシーズンの最初と最後は良かったけど、中盤が打てなかった。自分のできることをやろうと、フォアボールや進塁打など、悪いなりにやってきた。今度もできることをしていく」

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