食べた瞬間、ハーブの香りが口の中に広がる。花園大が、全国で初めて学長が提案したスイーツを10月4日から14日まで学内の食堂で販売した。学長がスイーツ好きだったのと、大学を盛り上げたいという思いからHLPの学生らに依頼し、販売を実現させた。HLPとは社会人になる上で必要な能力を身につけるため学生が主体となっているゼミ「Hanazono Leaders Project」の略。学部や学科の異なるメンバーが活動している。
 コンセプトは「健康が気になるあなたのためのハーブスイーツ」。京北産のさんしょうを利かせたみたらし団子、枝がつまようじなどに使われるクロモジの葉のパウダーが入ったプリンとチーズケーキの3品を販売した。クロモジは京北の名産品だという。いずれも京北産のハーブが使用され、地域の活性化も目指している。 今回の企画では、学長にメニューをプレゼンテーションしたり、地元の生産者や企業を交えた試食会を行ったり、試行錯誤を繰り返しては開発までこぎ着けた。味付けなどの失敗も多かったが、自分たちで企画や運営をしていく中、失敗の原因を理解し、反省を次に生かすことができるようになったのだという。
 今回は期間限定の販売だが、スイーツの売れ行き次第で食堂メニューとしてレギュラー化を考えている。また、今後は業者による販売ではなく、HLP自身で販売し、利益を得ることも検討しているという。
 HLPに所属する爲沢(ためざわ)奈美さん(文・2年)は、「地元の企業や生産者の方と関わることができて良い経験になった」と語った。

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