【野球】近大 立命に劇的サヨナラ勝利で今季初勝ち点
関西学生野球秋季リーグ戦 第3節 立命館大-近畿大の3回戦が、10月13日南港中央球場で行われた。近大は初回に立命の1番池内に先頭打者本塁打、4回には4番高島にソロ本塁打を浴び、2点のビハインドを背負う。2-0のまま迎えた9回、敵失と3番末武の安打などで一死二、三塁とし、5番竹村が左越えに2点適時二塁打を放ち土壇場で同点に追い付く。試合は延長戦へ突入し、同点のまま迎えた12回、先頭の竹村が安打を放ち、犠打で一死二塁と好機を広げ、途中出場の7番山野が打席へ。4球目の真っすぐを振り抜くと、打球はセンターの頭上を越えてサヨナラの適時二塁打となった。劇的なサヨナラ勝利を収めた近大が、今季初の勝ち点を手にした。
立命 100 100 000 000=2
近大 000 000 002 001×=3
【立命】黒田、●小橋-佐野
【近大】岡田、小寺、伊波、○横山-川上、山野
本塁打:池内(1号ソロ)、高島(1号ソロ)(立命)
二塁打:辰己、池内(立命)、竹村、山野(近大)
【試合後のコメント】
▽近畿大・田中秀昌監督
「(サヨナラ打について)よう伸びましたね。神風が吹いたように気持ちが乗っていた。(勝ち点獲得について)やっとですね。負けっぱなしで学校とかに申し訳なかった。来年につながるような形で最後の京大戦に臨みたい」
▽近畿大・山野雅之選手
「打ったのは真ん中よりの真っすぐ。9回のサヨナラのチャンスで三振して、もう一度チャンスが回ってきたので失敗を取り返そうと思って打席に入った。途中出場でもやることは同じ。必死にくらいついた。(立命の)センターの辰己は守備範囲が広いので、打った時は『越えてくれ』と叫んでいた。貧打が続いていたが、今日みたいに集中して一本出ればチームは勢いに乗れる」
▽近畿大・竹村陸選手
「(同点打について)抜けた時はとてもうれしかった。『(勝ち越し2ランを放った)同志社戦の8回みたいにお前らしく思い切りいけ』と監督に言われていた。同じ高校の先輩、黒田さんから絶対打ちたかったので打てて良かった。勝ち点が取れてチームに勢いが付く。このままの感じで京大戦にいきたい」
▽立命館大・高島勇弥主将
「本塁打2本でぽんぽんと点が入ったが、打線につながりがなくてその後点が取れなかった。『チャンスをつくって、送って、一本出す』という自分たちの野球が今日はできなかった。チーム自体は春よりもまとまっていて雰囲気があり、勝とうという意識が強い。自分たちの目標は神宮に行って勝つこと。今日の一敗はちょっと痛いが、もう一度切り替えて同志社戦に向かい、目先の一勝を取りに行く」
▽立命館大・黒田達也投手
「9回は初回と比べて真っすぐのスピードが落ちていた。近大の竹村は今日は真っすぐについてきていなかった。最後も『真っすぐで抑えられるやろ』と過信したのが失敗。まだ優勝がなくなったわけじゃない。同志社戦は0点で抑えて、チームの期待に応えられるようにしたい」
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