【9・10月号掲載】【野球】近大 畠 プロ見据え挑む
昨季、近大は新リーグ発足後初の5位に転落した。チーム打率は.193と昨秋に引き続き低迷。下位に沈んだチームで奮闘したのは絶対的エースの畠(4年)だ。10試合に登板し、1勝5敗ながら防御率はリーグ3位の1.52、奪三振数はリーグトップの78を記録した。
◎ドラフト候補に
昨秋は開幕戦から、新リーグ発足後のタイ記録となる3試合連続の完封勝利を飾る。ドラフト候補として名が挙がるなど、一気に注目を集めた。「一人一人の打者と真剣に対戦した結果。記録のことを考えると少しは自信になった」と謙虚な一面を見せる。高校生の時は注目されるほどの選手ではなかったという畠。周りからの評価に戸惑いを覚えはじめるようになった。
◎プロへの思い
「やるからには頂点を目指したいという気持ちがあった」。野球を始めた小学3年生のころからプロを目標にしてきた畠。「自分が持っていないものに憧れた。和田毅投手(現ソフトバンク)や杉内俊哉投手(現巨人)は力を入れなくてもしっかりとしたストレートを投げている」と憧れを抱いた選手への思いを語った。
現在目標にしている選手は、巨人などで活躍した桑田真澄投手。多彩な変化球で相手打者を手玉にとる投球術を目指す。
◎ラストシーズンへ
9月3日に行われた同志社との開幕戦。先発した畠は9回を3失点にまとめるも、チームは延長の末3―4で惜敗した。「悔いのないように思い切り投げようとしたが、思った通りの球が投げられなかった。真っすぐが狙われている中、変化球を有効に使っていけたら良かった」と悔しさをにじませる。
目標はリーグ優勝と日本一。「一戦一戦諦めず、優勝を目指したい」。春は下位に沈んだ近大が、エースを筆頭に意地の戦いを見せる。
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