第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントが、8月6日から14日にかけてヤンマースタジアム長居を中心に開催された。関西からは関西大、大阪体育大、立命館大、びわこ成蹊スポーツ大、阪南大、大阪学院大が出場したが、いずれも準決勝進出はならなかった。関西勢がベスト8で姿を消すのは第37回大会以来3年ぶりで、関東の大学が1位から3位を独占する結果となった。
 関西勢は序盤から厳しい戦いが続き、苦戦を強いられた。1部リーグ首位の阪南大(9月12日現在)と、関西選手権で前年度総理大臣杯優勝校の関西学院大を破った大院大はそろって1回戦で敗退。関西王者として臨んだ関大は2回戦で順天堂大と対戦した。後半に相手が退場者を出すも攻めきれず、敗北を喫した。
 準々決勝には大体大、びわこ成蹊大、立命が進出した。明治大との試合に臨んだ大体大は1、2回戦で計7得点を奪った自慢の攻撃陣が、不発に終わり敗戦。びわこ成蹊大は持ち前の粘り強い守備を武器に勝ち上がってきたが、順大に敗れた。立命は関東王者の桐蔭横浜大を相手にPK戦にもつれ込んだが、あと一歩及ばなかった。
 関西代表の6校のうち、5校が関東の大学に敗れ、関東勢の強さに圧倒された今大会。堅い守りを前に得点を奪えず、完封負けを喫する試合が目立った。冬の全国大会、全日本大学選手権(インカレ)で上位進出を果たすためにも、関東の牙城を崩す得点力が求められる。