【9・10月号掲載】演劇の祭典 京都で開催
「京都で一番おもしろい学生劇団」を決める京都学生演劇祭が、8月31日から9月5日まで京都大の吉田寮食堂で行われた。計14の学生劇団が上演時間45分の中、それぞれの思いが詰まった作品を披露した。
2010年から始まり今年で6回目を迎える同演劇祭はスポンサーがいないこともあり、全て学生自らが企画したものだ。また、賞を獲得した団体は、第2回「全国学生演劇祭」への出場資格が与えられる。
普段は別々の劇団に所属している劇団員で結成された「遊自由不断、」。男女の三角関係を描いた「花満たし」で観客を魅了した。「(上演後、観客に)『胸糞悪い終わり方』と言われ、自分たちの意図が観客にも伝わった」と、脚本を手掛けた篠原涼さん(佛教大・2年)は話す。
京都文教大や京都府立大の学生らが中心となり結成されている「ソリューションにQ」は、「ハムスターの逆襲2106」を上演した。スランプに陥った小説家がひょんなことから自分が作った小説の世界に入り込む話。科学者のペク田を演じた尾宮透さん(京都府立大・3年)は「脚本の世界に浸って楽しく演じることができた」と話す。
なお、大賞にあたる「京都学生演劇祭賞」は「幻灯劇場」の「虎と娘」、審査員特別賞には「劇団なかゆび」の「45分間」がそれぞれ選ばれている。
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