阪南大の学生が制作したプラモデル用の作業ツール「B-SKET」が7月30日より、全国のJoshinキッズランドにてプラモデル購入者に配布されている。

 B-SKETは初心者でも簡単に部品を塗装できるようにとのコンセプトで作製した段ボール製の小型作業ベース。塗装した部品を乾燥させたり、小さなパーツを紛失しないよう固定したりと、使用用途は多岐にわたる。

 制作したのは、経営情報学部経営情報学科の水野研究室に所属する学生ら。全国27大学30ゼミの学生が八つのテーマで商品を企画し発売を目指す「Sカレ2015(Sカレ)」の「もらってウレシい段ボール小物」のテーマで、見事優勝を果たした。

 発案者で、制作にも携わる4年生の西川貴之さんは「プラモデルの人気が落ちる中、塗装が初心者にとって一つのハードルになっている。一人のプラモデル好きとして、B-SKETが少しでもプラモデル仲間を増やすきっかけになってほしい」と話す。

 また、同研究室4年生の泉和輝さんは「上新電機のような企業との交渉は初めての経験で、貴重な体験になった」と話した。Sカレでの部門優勝が決まる以前から上新電機との交渉を始めていた水野研究室。泉さんは「優勝は決まっていなかったが、上新電機とは、優勝したつもりで交渉を行っていた。それだけの自信があった」と照れくさそうに話した。

 Sカレでは、10月9日にテーマ別優勝商品の中での総合優勝を懸け、プレゼンテーションを行う。現在、水野研究室は本番に向けて準備を進めている。「本番では、会場を驚かせるようなプレゼンをしたい」と西川さんは意気込みを語った。
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小型作業ベース「B-SKET」(提供=水野研究室)