梅花女子大に今年4月、「梅花歌劇団『劇団この花』」が誕生した。「教育との融合」を掲げ、梅花女大生だけでなく高校生以上の女性から団員を募集。4月に1期生のオーディションが行われ、22人の団員、33人の研修生が劇団員としての第一歩を踏み出した。来年行われる初舞台に向けて、レッスンを重ねていく。
 毎週土曜日に朝から昼にかけて練習を行う彼女たち。ダンスだけでも、コンテンポラリーやジャズ、ヒップホップとさまざまなジャンルを教わる。また、カリキュラムには日本舞踊や殺陣(たて)も含まれていて、学ぶ技術は幅広い。幼少期からクラシックバレエを習っていた柳川萌(めぐみ)さん(梅花女大・1年)は「ジャズやヒップホップは(バレエとは)形が全然違うので苦労する」。笠行眞綺(かさゆきまき)さん(同大・1年)は「演劇をしたことがないので、自分を表現するのが難しい」と、それぞれ初めてのジャンルと向き合う。
 芸術監督は元宝塚歌劇団員で、同大客員教授の謝珠栄(しゃ・たまえ)氏が務める。また、講師陣には劇団四季のミュージカル「キャッツ」のミストフェリーズ役で知られる蔡暁強(サイ・シャオチャン)氏や宝塚歌劇団理事・演出家の正塚晴彦氏など、演劇の第一線で活躍を続ける面々が名を連ねる。
 自主公演は、来年1月13、14、15日の同大茨木ガーデンキャンパス内で行われる。また、同月21日にはウインクあいち(名古屋市中村区)で初の地方公演が開催予定だ。