【6・7月号掲載】【サッカー】関学 2年連続リーグ制覇へ
昨年、関西選手権、総理大臣杯、関西学生リーグ、全日本大学選手権(インカレ)を制覇し、大学4冠を達成した関西学院大。リーグ戦では第9節終了時点で首位に立つ。しかし、関西選手権で敗退し総理大臣杯への出場を逃した。悔しさを糧に、チーム一丸でリーグ連覇を誓う。
関学は、関西選手権の準々決勝でびわこ成蹊スポーツ大を相手に、リーグ戦に続くまさかの敗北を喫する。5位6位決定戦でも大阪学院大に敗れ、昨年まで4年連続で出場していた総理大臣杯への切符を逃した。チーム状況について、主将のDF米原(4年)は「選手権で負けてチームの甘さが見えた。自分たちにはもうリーグ戦しか残っていない。練習から緊張感を持っている。これは以前の関学には無かったもの」。
◎タレント揃うチーム
昨年から試合に出場していた選手が多く残る関学。リーグ屈指の守備陣は、4冠を果たした昨季とほぼ同じ顔触れがそろう。不動のGK上田(3年)、主将の米原、昨年新人賞を獲得したDF高尾(2年)、DF小川原(3年)、DF岡山(4年)らが盤石の態勢だ。被シュート数はリーグ一少ない45本。しかし、「危ないシーンが多く、まだまだ頼りない」と成山監督の評価は厳しい。
攻撃陣では、得点ランキングトップを独走するFW出岡(4年)を筆頭に、アシストランキングトップタイのFW小野(4年)、昨年優秀選手賞を獲得したMF森(4年)、中盤からゲームを組み立てるMF徳永(4年)などが得点の原動力。関西選手権で敗れはしたものの、出岡は4試合で8得点をマークし、リーグ戦でも9試合で9得点と圧倒的な得点力を見せつけている。「大輝(出岡)の左足は頼りになる」と米原の信頼は厚い。
◎悔しさバネに
悔しさを味わった関西選手権を終え、米原は「攻撃では、前へ前へと積極的なボール運び。守備では体を張って点を取らせない。苦しい時に守備陣が踏ん張って、チームを引っ張っていく」とチームの意識が変わっている現状を明かした。再開したリーグ戦。練習の成果は表れ、第8節では上位争いを繰り広げている大阪体育大、第9節では関西選手権で敗れた大院大を相手に、完封勝ちで連勝を収めた。成山監督は「粘り強く守ってシュートをねじ込んでいく勝ち方はいい。チームとして一体感が出てきている」。
前期最終戦となる第11節では、上位を争っている阪南大との直接対決が行われる。米原は「目先の試合も大事だが、まずは練習で自分たちに勝つことを考えている。もう一瞬の隙も見せない」と力を込めた。苦汁をなめた関学イレブンが、2年連続のリーグ制覇へ向け闘志を燃やす。
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