【6・7月号掲載】【サッカー】貪欲に奪うゴール
右足を一閃。鋭いシュートがゴールに突き刺さる。関西大のFW加賀山。身長167㌢、体重63㌔と決して恵まれた体格の持ち主ではない。しかし、小柄な体格を生かしたゴール前のポジショニングで相手を翻弄し、持ち前のゴールへの嗅覚で得点を重ねる。
持ち味は少ないボールタッチで得点を決められることだ。加賀山は「あらゆる形で得点できるようになりたい。最後は自分で突破してゴールを奪えるプレーヤーを目指す」とゴールへの貪欲な気持ちを押し出す。
昨年は、1年生ながらリーグ戦で11試合に出場。8得点を奪うなど存在感を示した。今年は関西学院大との関関戦での2ゴールや、関西選手権の準決勝での先制弾、決勝での2ゴールなど、勝負強さを発揮している。加賀山は「勝負所で決めるのも大事だが、どの試合でも同じモチベーションで、毎試合得点を奪えるようになりたい」と熱く語る。
試合後には率先して片付けを行うなどの一面も見られる加賀山。関大の前田監督は「得点を奪える選手なのはもちろんだが、FWに向いてないんじゃないかと思うぐらいとても優しい選手。人として素晴らしい」と評価する。
加賀山は「リーグで1番得点を奪いたい」とゴールへの強いこだわりを見せる。低い意識では試合に臨まない。高みを目指す関大の優しきストライカーが、ゴールを突き破る。
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