第65回全日本大学野球選手権大会1回戦、東日本国際大-立命館大が6月6日に東京ドームで行われた。立命は2回、6番脇屋が二塁打で出塁すると、7番石坂が右中間へ適時三塁打、8番佐野が左前適時打を放ち、三連打で2点を先制する。5回には3番辰己、6回には1番池内が適時打を放ち追加点。7回には二者連続押し出し四死球で2点を奪い、8回にも2点を追加した。上位から下位まで切れ目なく安打を集め、13安打8得点で快勝。先発の東は6回に失点し、8回にはソロ本塁打を浴びたが、2失点にまとめて完投勝利を挙げた。立命は8日の2回戦で、東海大学北海道キャンパス(札幌学生野球連盟)と対戦する。

東日本国際大 000 001 010=2
立命 020 011 22×=8

【東日本国際大】●船迫、有馬、高木-本田
【立命】○東-佐野
本塁打:二橋(東日本国際大)
三塁打:石坂、池内、石原(立命)
二塁打:脇屋、堂、辰己(立命)

【試合後のコメント】
▽立命館大・後藤昇監督
「先制して追加点を取って、完璧だった。ピッチャーが抑えて野手が点を取って、上位も下位もまんべんなくヒットが出た。相手投手は同志社の福島君と同じタイプ。3試合連続で対戦したあの時のイメージが残ってた。東は調子が悪いながらもポイントポイントで抑えてくれた。調子では東よりも渡邉の方が遥かに上。しかし、チームメイトも初戦の先発は東じゃないと納得しない。東で勝って次につなげ、勢いに乗る。目標は全国制覇」

▽立命館大・東克樹投手
「今までは切羽詰まった試合が多かったが、今日は野手が打ってくれて点差が開き、焦ることなく投げられたのが良かった。初回はいきなり走者を出したが要所を抑えられた。チェンジアップを低めに集め、タイミングを外せたのがうまくはまったと思う。全国大会の先発で緊張はあったが、投げ始めたらいつも通り。焦ると思い通りにならない。野手が声を掛けてくれるので、普段から周りを見て落ち着くようにしている。初めは6回までと言われていたが、自分で『まだいきます』と志願した。8回に本塁打を打たれたのは甘く入って、『やってしまった』と思った。全国にはあんな打者がたくさんいる。簡単に本塁打を打たれて、いい経験になった。このチームは意識が高く、上を目指している。一勝して一歩踏み出すことができた」