関西学生野球春季リーグ戦第8節、同志社大-立命館大の2回戦が、5月22日わかさスタジアム京都で行われた。同志社大は初回、1番辻が四球で出塁し2番大西の犠打で一死二塁とすると、3番竹中が適時打を放ち先制。3回には、打者13人の猛攻で一挙8点を奪い立命を突き放す。その後も同志社打線の勢いは止まらず、21安打17得点の先発全員安打で同志社が快勝。勝ち点の行方は3回戦以降へ持ち越された。

同志社 228 302 000=17
立命 000 020 010=3
【同志社】○福島、溝田-山岸
【立命】●渡邉、佐治、岡本、小橋、山上、黒田-佐野、山田、高須
三塁打:井手(同志社)
二塁打:竹中、福島、白水、西田悠、山岸(同志社)、辰己、高島(立命)

【試合後のコメント】
▽同志社大・澁谷卓弥監督
「福島は昨日負けたが、今日も先発させると決めていた。今日は秋へのスタートで、第一戦という位置付け。点差よりも勝てたことが大きい。厳しい野球をやろうと目標を設定した。全国に行って勝ち抜くことがこのチームの使命。もっと『勝つ』という思いを持ってやっていく。明日も勝って秋のカードも全勝する」

▽同志社大・白水健太主将
「今日から秋のリーグ戦につながる野球をしようということで、うまくその切り替えができた。特に意識したことはなかったが、うまく最初に点を取れたので勢いに乗ることができた。向こうは優勝を決めた後だったので、気は抜けていないと思うが隙をうまくつくことができた。点はいくらあっても足りないし、早くピッチャーを楽にしてあげたいという思いで、一点でも多く取ろうとした。うまくいったので良かった。優勝がなくなって、逆に緊張がとれたが、優勝をかけた一戦でこういう戦いができないとだめ。改めて常日頃から緊張感をもって練習をするしかないと思った。勝負所での一本が出せずに昨日は負けてしまったので、その一本を出せるようにしていきたい」

▽同志社大・井手隼人選手
「今日はみんなバットが振れていた。昨日で優勝が決まった立命に隙が見えて、そこをうまくつけたと思う。今日は秋に向けての大事な一戦。悔しい気持ちを立命にぶつけた。(自身の打撃について)昨日はひっかけていたが、今日は修正して自分のポイントで打てていた。大量点を取っても気持ちは緩むことなく、守備でリズムを作れたことが収穫。明日は最後なので、自分たちがやってきたことを出し切る」

▽立命館大・後藤昇監督
「何もないです。よく打たれた。うちが勝手に自滅していっただけ。優勝して気が抜けるのは確かにあったが、一番の敗因は通用しないボールを投げること。1イニング持たないピッチャーは日本一を目指すピッチャーになれない。気を緩めず、当たり前のことをこなす。明日は切り替えろとしか言いようがない」

▽立命館大・高島勇弥主将
「(敗因について)一番はピッチャー。流れを全然立ち切れなかった。野手もバックアップできず流れを変えるきっかけを作れなかった。気の緩みはないと言いたいが、結果を見ればそう言わざるを得ない。チームの悪いところが全部でた。全国に行くまでに1回痛い目を見て、(全員が)気の抜く隙はないと感じてもらえる。明日の切り替えに期待したい。明日勝てば新記録(完全優勝での3連覇)。それを狙ってやっていく」