【野球】近大 最終戦で関大下し勝ち点2
関西学生野球春季リーグ戦 第5節 近畿大-関西大の4回戦が、5月20日南港中央球場で行われた。近大は先制を許した直後の2回、6番谷川、7番中川智の連打で二死一、三塁とすると、8番倉田の中前適時打で同点に追いつく。1-1で迎えた7回、5番安井、中川智、9番高原が出塁し二死満塁の好機を作ると、1番小深田が中前へ2点適時打を放ち、勝ち越しに成功する。投げては倉田、畑木、越智、則本の継投で関大打線を1点に封じ、3-1で試合終了。先発の倉田は6回1失点で今季2勝目を挙げた。近大は6勝7敗2分の勝ち点2でリーグ5位。関大は7勝5敗1分、勝ち点3でリーグ戦を終えた。
近大 010 000 200=3
関大 100 000 000=1
【近大】○倉田、畑木、越智、則本-山野
【関大】●阪本大、山本-久米
二塁打:中川智(近大)
【試合後のコメント】
▽近畿大・田中秀昌監督
「一昨日に先発した畠は170球ぐらい投げている。そんな中で倉田がよく6回まで1失点で抑えてくれた。(4番手で登板した)則本はリーグ戦初登板で1イニングだけだがよく抑えてくれた」
▽近畿大・松根優主将
「最初は投手の倉田が、7回には小深田がよく打ってくれた。今日は4年の投手陣が踏ん張ってくれて、秋にもつながる内容。勝って終われて良かった。今季は投手陣が踏ん張ってくれたのが収穫。しかし、何度も延長戦をして打撃陣が援護できず、投手に負担をかけた。チャンスでの一打も必要だが、簡単にフライで打ち取られたりしていて凡打の内容が悪い。打てないと勝てない。チームとして打撃を強化して秋に臨む」
▽近畿大・小深田大翔選手
「勝ってリーグ戦を終わりたいという気持ちが強かった。決勝打の場面は2回に凡退した時と同じ(二死満塁)だったので、『絶対打つ』という気持ちでなんとかしようとした。今季は、まぐれかもしれないがホームランも打てて、バットが振れるようになったと思う。守備ではエラーが4つと課題が残った。守備を鍛え直したい」
▽近畿大・倉田翔梧投手
「初回に点を取られ、緊張もあって序盤はうまくいかなかったが、周りが声を掛けてくれて楽に投げることができた。投手陣の中で唯一2勝できたことは自信につながる。(2回の同点打について)チャンスで回ってきたので、『自分で打って返したろう』という気持ちで打席に入った。チームにとって最終戦で勝てたことは気持ち的に大きく、秋にもつながると思う。秋に向けて『ここぞ』という時のコントロールを鍛え直したい」
▽近畿大・則本佳樹投手
「(リーグ戦初登板について)実戦はやっぱり楽しかった。後ろには畠が控えていたので、自分はできることを精一杯やった。けがを乗り越えて、やっと結果がついてきたかな」
▽関西大・早瀬万豊監督
「残念です。倉田投手の変化球に対応できず力不足だった。今季を象徴する試合。バッテリーが粘ってくれていても、点を取れないと優勝はできない。(打線は)安井が抜けた穴をカバーできなかった。新しい戦力が出てこないと秋も同じ感じになる」
▽関西大・松山和哉主将
「初回に点を取れたのは良かった。しかしその後1点を返されても、いつでも点を取れるだろうという悪い意味での余裕があった。7回で2点を取られてしまったのが全て。(今季勝ち点3で終幕)勝ち点3と4では、相手チームの印象も自分たちのモチベーションも全然違う。今日の試合は大事なものだった。絶対勝たないといけないところで勝ちきれない。このチームでは優勝できない。まだまだです」
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