【野球】昨春ベストナイン 関学打線の要
ことしの関学打線を牽引するのは背番号7だ。昨年の春季リーグでは打率.379、盗塁はリーグトップの10個を記録。ベストナインに選ばれ、躍進を遂げた。ことしはチームの中軸として期待がかかる。
「これまでも野球は楽しかったけど、今が一番楽しい」と現在の心境を明かした近本。2年の秋に投手から野手に転向し、打撃や守備、走塁の魅力を改めて実感した。中でも「走塁が一番楽しい。走塁には正解がないので面白みを感じる」と走塁へのこだわりを口にした。試行錯誤を重ねながらトレーニングを行い、走塁技術を向上させてきた。50㍍走5秒9の快足に技術が備わり、昨春の10盗塁につながった。
しかし、長年けがに悩まされ続けていることが不安要素だ。昨秋はけがの影響もあり、打率.268、盗塁は0個と思うような成績が残せなかった。現在は練習前のストレッチや筋力トレーニングの強化、さらに食生活を見直すなどあらゆる手段を用いて、改善を図っている。「今は野球のことしか考えてない。野球中心の生活を送っている」。ことしにかける想いは強い。
最終学年となって迎える今シーズン。目標について近本は「打率や最多安打などのシーズン記録を塗り替えたい。各タイトルはもちろんだが、MVPも獲得したい。自分は気持ちを前面に押し出すタイプではないので、熱い気持ちは持ちつつも、余裕を持って臨みたい」と話す。冷静に熱く。自信をにじませる関学のリードオフマンが虎視眈々とタイトル獲得を狙っている。
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