【野球】同志社 悔しさ胸に「頂点」目指す
4年ぶりの優勝を目指した昨年だったが、春秋ともに5位に沈んだ同志社大。悔しさの残る一年となったが、同時に「希望」も見えた。
投手陣では福島(2年)が、ルーキーながら昨春から登板し、先発、中継ぎと一年を通してフル回転した。勝ち点がかかった試合では2日連続で登板するなど、澁谷監督からの信頼も厚かった。また左腕の平尾奎(4年)が病気を克服し、昨年から実戦復帰。秋季の関西学院大戦では完封勝利を収めるなど、徐々に頭角を現している。「ことしは2人が投手陣の中心になる」と監督は期待を寄せる。
野手陣は実戦経験豊富な大西、白水、井手が最終学年に。加えて、昨年ベストナインに選ばれた辻(2年)を中心に若い力も控える。また白水はことしから主将としてチームを引っ張る。「選手たちが緊張感を持って練習できている」と新主将は手応え感じている。
「希望」の一方で課題も多く残る。昨年主将の川端は、キャッチャーとして投手陣を巧みにリードし、打っては4番打者として主軸に座るなどまさに「チームの要」だった。しかし監督は「川端に比重がかかりすぎていた」と昨年を振り返る。ことしは主将だけが負担を背負うのではなく、選手全員でチームを支える。また昨年は選手起用に苦しんだ。固定できたポジションはキャッチャーの川端のみで、その他は試合や対戦相手ごとに選手を起用した。野手の育成はもちろんだが、ポジション固定にもこだわっていく。
チームスローガンは「熱く泥くさく」。昨年の悔しさを糧にリベンジに燃える。「昨年とはまた違った雰囲気で練習できている。良い結果で終わりたい」と監督は語った。目の前の勝負に泥くさく挑み、目指すのは「頂点」だ。
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