【3・4月号掲載】ゼロワンフェス開催
東日本大震災に対する意識を持ってほしいと、宮城県気仙沼市で音楽フェスティバルを企画した中川七海さん(兵庫県立大・3年)。自身のように震災への意識を「0から1」へと変わる人が一人でも増えてほしいという思いから、「ゼロワンフェス」と名付けた。ことしの6月11・12日が3度目の開催となる。
中川さんが東日本大震災に興味を持ったきっかけは、ある授業のゲストスピーカーを務めていた矢部寛明さんから「一度気仙沼に来てみないか」と誘われたこと。「向かう途中のバスから見た、復興が何も進んでいない光景は衝撃的だった」と語った。現状を受け自分にも何かできることがあるのではと考えた結果、被災後の気仙沼付近に訪れたことがない人や、復興支援をしたことのない人にも気軽に気仙沼を訪れてもらおうという思いから音楽フェスの開催に至った。
150人もの参加者を集めることができた第1回。しかし翌年の第2回は、中川さんが休学したことで、他のメンバーとの連携が不足し全体の士気が低下。集客は前年を下回る100人未満に終わった。
企画中の第3回は初の2日間開催の予定。集客は2日で400人を目標にしている。また過去2回は入場無料だったが、今回はイベントとしての形を整えるため入場料を設定した。気仙沼市民は1日券が1000円。市外からの来場者は1日券が2000円、2日通し券が3500円。
市外からの来場者は、入場料の半分を東日本大震災の支援団体に寄付する仕組みを作った。団体ごとに設置されたブースから、来場者が団体を選びチケットの半券を渡すことで寄付が完了する。
中川さんは「難しいことは考えず、フェスを楽しんでほしい。でも来る途中で見る復興途上の景色のことは、心に留めて」と話す。また、当日のスタッフも募集している。連絡は(Facebook=01FES)まで。
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