龍谷大の学生有志が瀬田キャンパスで養蜂に取り組んでいる。採取した蜂蜜の名前は「瀬田パチ」。同大の学生団体「アぺラボ」が企画し、農学部の3人が活動している。

 発足したのは昨年4月のこと。趣味で養蜂をしている教授が、採取した生の蜂蜜のおいしさを語るのを聞いた現代表の児玉舜さん(龍谷大・1年)が「自分たちもしてみたい」と教授に掛け合い、アペラボは生まれた。「アペ」はイタリア語でミツバチを指す。

 巣箱は手作りし、特殊な花でニホンミツバチを誘引した。ミツバチは設置から2日で巣作りを始め1カ月で高さ40センチ、幅25センチほどに。メンガタスズメやスムシなどの害虫に襲われることもあったが、9月中旬には2リットルの蜂蜜の採取に至った。

  記者も取材前に「瀬田パチ」を試食した。甘くとろけるような食感で、学生の手作りだとは信じられない。多様な花粉を集めるニホンミツバチが集めた蜂蜜は、その地域ならではの味になるという。来季の蜂蜜はどんな味になっているのだろうか――。