高くそびえ立つ背番号1。同志社大のゴールを守るのは身長190㌢の大柄GK白岡ティモシィだ。持ち味は体格を生かしたハイボールのキャッチング。広島県出身で、中学から高校まではサンフレッチェ広島の育成組織でプレーした。2013 FIFA U―17ワールドカップのメンバーに選ばれるなど、実力は折り紙付き。昨年は1年生ながらリーグ戦15試合に出場し、チームの1部昇格に貢献した。
 同志社大に進学した理由の一つに、白岡の入学前はキーパーコーチがいなかったことが挙げられる。白岡は「恵まれた環境に甘えたくない」と決意を語る。育成組織で経験してきたパス主体の攻撃スタイルから、大学では頻繁なロングパスやフィジカルを生かした攻撃へと転換。だが前期リーグではうまく実践することができず、大学サッカーの厳しさを痛感した。
 しかし、後期リーグでは無失点試合を2試合続けるなど、環境の変化に対応した。リーグ終了後には優秀選手賞を受賞した白岡だが「前期は失点が多かった。まだまだ守護神になれたとは思っていない」と自己評価は厳しい。主将のMF松井も「昨年は0点で抑えた試合が少なかった。完封を目指したい」と話す。ことしは白岡個人としてもチームとしても、守りを徹底する構えだ。
 「昨年は自分の強みを出せなかった。1部で結果を残して本当の守護神になれれば」。チームの真の柱を目指す、白岡の2年目がスタートする。