あなたにとってお風呂とはどのような存在だろう。生活に欠かせないもの、ゆっくりと楽しむもの……。身近ゆえ、お風呂について深く考えたことのない人もいるかもしれない。
神戸女子大学の6人が所属する「おふろ部」は、お風呂についての情報を集め、取材、発信するキュレーションメディア。20代から40代にかけての子育て世代の女性をターゲットにしている。2016年2月26日「おふろ部」は湯まわり設備を製造、販売する株式会社ノーリツと神戸市水道局と同大が提携し、「おふろ好きな人を増やす」ことを目的として始動した。

部員は取材、執筆、発信の能力を講師を招いたワークショップで向上させている。これまでのワークショップでは、タイトルの作法、効果的な記事の書き方などを学んだ。

おふろ部編集長の吉永愛香さん(同大家政学部3年)は以前からお風呂好きだったが、あまり長時間入ることはなかった。しかし活動を通してお風呂に漬かる時間を長くするこつをつかみ、毎日20分ほど入浴するようになったという。

記事の配信ペースは現在1週間に1本。しかし3月までは5、6日に1本という比較的ハイペースに記事を提出、修正、直しを行っていた。「大変は大変。でも、新しいことをするのが楽しい」と吉永さん。「お風呂は家庭と密接に関わっている。家政学科だからこそ伝えられることがある」と思いを語る。

吉永さんに文章のこだわりをたずねると「『なんで?』を大切にしている。一歩引いて、多面的に見て、これでよいか考えて書くこと」。また、「神戸女子大学は50周年を迎える。大学で得たものを生かして、私たちも少しでも貢献できたら」と同大への思いを明かした。
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神戸女子大学おふろ部の部員(提供写真)
神戸女子大学おふろ部の部員(提供写真)