大阪府門真市が特産品としてPRする「門真レンコン」を使ったおやつレシピを、大阪樟蔭女子大の学生が開発した。2月12日にはレシピの審査会があり、健康栄養学科の3年生4人のチーム「食栄マーチ」の「レンコン入りロッキーロード」が最優秀賞に選ばれた。

 ロッキーロードとは、チョコレートにマシュマロ、ナッツ、クッキーなど好みの食材を入れたオーストラリア生まれのスイーツ。見た目がゴツゴツしていることからその名がついたという。

 開発には苦労した点もあった。溶かしたチョコレートにレンコンをそのまま入れるとチョコレートがすぐに固まってしまう。そこで、レンコンは入れずに、マシュマロとナッツだけをチョコレートに混ぜ、レンコンは加熱して後から入れることで問題を解決した。角切りのレンコンのしっかりとした食感やスライスしたレンコンの形が分かる見た目、親子で作業が楽しめる調理法など、おやつレシピとしての学生の工夫がうかがえる。

 同大では本年度から、学生の自主的な活動を資金面などで支援する「イキ×ラボ・チャレンジプロジェクト」という取り組みを行っている。学生自らテーマを設定する「自由応募型」、学生と行政が協力する「行政提案型」があり、おやつレシピ開発は門真市が提案した「行政提案型」だ。

 プロジェクトは学生がチームを組んで取り組む。「食栄マーチ」のメンバーは、行政との連携という点に興味を引かれたという人が多い。植松茜音さんも行政と関わるということに興味を持ち応募を決めた。「市役所の人と関わることはあまりないので良い経験ができた」と植松さんは話す。

 行政と大学の連携は、学生が新しい経験を得られる機会を生み出しているようだ。

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