【1月号掲載・ラグビー】同志社 2点差に泣く
今季、関西Aリーグで天理大に競り勝ち、関西王者となった同志社大。続く大学選手権、1勝1敗で迎えた大東文化大との一戦では、4強入り最後の1枠を懸け戦うも、後半36分に逆転され敗北。悔しいセカンドステージ敗退となった。
「ラスト10分甘さが出てしまった」。WTB松井は試合後振り返った。試合開始直後、大東文化大にトライを決められ幸先の悪いスタートとなるも、徐々に追い上げを見せ、前半を14-14で折り返す。
後半にNO.8秦(しん)が3トライを決め逆転。このまま逃げ切るかと思われた同志社だったが、大東文化大が追い上げを見せる。試合時間残り10分で10点差。
勝利が近づくにつれ、同志社大の試合運びに甘さが出始める。パス時にボールを落とすといった小さなミスが続き、試合の流れを失ってしまう。すると大東文化大に後半31分、34分と連続トライを決められ、試合をひっくり返された。
ラインアウトモールから4度トライを決めたこの試合。5度目となるライン間際でのモールからチーム一体となり相手を押し、逆転のトライを狙うも、ジャンプでボールを手にしたのは大東文化大だった。
勝利へはショットという手もあったが、15人でモールからの押し込みトライに懸けると決めた。才田主将は「僕はショットが良かったとは思いたくない。取れなかったということは、大東文化大のディフェンスが一歩上だった」と語った。
関西勢10年ぶりの準決勝進出の夢は僅差で破れた。「2点差とは何だったのかを後輩には考えてもらって、頑張ってもらえれば」と才田主将。関西王者だった同志社大を背負って来た男の目には、涙が溢れた。
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