大学スポーツを応援せよ!
【写真】アメフト部を応援する学生ら(2015年11月7日・ヤンマースタジアム長居にて 提供=近畿大学広報部)
大学の名を背負い栄冠を賭け戦う体育会の試合で、大学が観戦バスツアーを実施している。応援の要となる学生の観客を増やそうと、工夫を凝らす大学も増えてきた。
2014年から野球やラグビー、ボクシングなどの試合にバスツアーを企画している近畿大。大学構内に設置しているモニターに情報を掲載したりするなど、ビラ配りをしたりと周知を図り、ラグビーの試合では一試合に約400人が参加したこともある。「自校の勝利を目指し一体となって応援することで愛校心を醸成したい」と話すのは近畿大学スポーツ振興センターの鹿田昌司事務長。応援席を「近大カラー」に染め上げようと、参加者には青色を基調としたTシャツやチアスティック(応援棒)などを配布している。今後は学生の意見を取り入れたり、学生主体の企画を実施したりすることが目標だ。 同志社大では学生らが「スポーツの感動を知ってほしい」と、同志社スポーツ応援隊として15年に活動を開始。学生目線で大学スポーツを盛り上げようと新味を加えている。昨年10月には野球部の「同立戦」と呼ばれる立命館大との一戦で、初の観戦バスツアーを実施。両校出身のお笑い芸人レイザーラモンHGとRGを起用したポスターも作製し注目を浴びた。
ラグビー部の関西優勝がかかった試合でも急きょツアーを企画。初観戦の学生のためにルール説明や注目選手の紹介を行った。また、同志社大の記章やユニホームをモチーフにしたフェイスシールを作り、試合を楽しむ環境づくりにも創意を加える。リーダーの松本悠介さん(同志社大・4年)は「スポーツを頑張っている仲間を、みんなも応援してくれたら」と語った。
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