◇第52回全国大学選手権大会セカンドステージ第3戦(27日・皇子山総合運動公園陸上競技場)
○関西大29ー24法政大●

 47大会ぶりに出場した関西大が全国大学選手権で念願の初勝利を挙げた。現チームでの最終戦となった法政大戦。前半8分、WTB東川のトライで法政大に先制されるも、FL中野を皮切りに4トライを挙げ、15点リードで折り返した。後半2トライを許し猛追され、何度も自陣深くまで追い込まれたが、関大らしい粘り強いディフェンスで逃げ切った。試合後、関大・倉屋主将は応援に駆けつけた学生などの多くの観客に対し「あんなに仲間がいるんだから負けるはずがないと。本当にあの応援は日本一だと思う」と笑顔を見せた。

【試合後コメント】
〜関西大・桑原久佳監督〜
「法政大は毎年激戦で戦っている相手。なかなか過去の戦歴を見ても厳しいのかなと覚悟して臨んだ。後半はかなり苦しんだが、勝ち切れた。常連に比べるとかなり大きな一勝を挙げれた」

〜関西大・倉屋望主将〜
「とりあえず点をいっぱい取って。後半で勢いに乗ってくるのは分かっていた。最後のディフェンスは関大らしい粘りで強いディフェンスができた。非常に良かったし、最高にうれしかった。1、2年にもいい経験になったと思う。このチームで春から準備していた。大学選手権に出場する目標は叶って、歴史を変えようと言ってきた。昨日は試合に出てない4年生メンバーの引退試合で、同志社と練習試合をした。気持ちの籠もった試合をみせてもらった。来年は関西リーグを制覇し、大学選手権で関東にチャレンジしてほしい。どれだけ関大のディフェンスを知らしめてくれるのか楽しみ」
「受けずに小さくプレーしようと。インターセプトもあったんですが、つないでつないでのトライもありアタック陣に自信が出たのでは。スクラムはそんなに差はないのかなと身で感じた。個人個人のフィジカルの差で負けたかな。軽かったのかなと。今日スタンドにいて、あんなに仲間がいるんだから負けるはずがないと。本当にあの応援は日本一だと思う」

〜関西大・新井健一選手〜
「(今日出られない)4回生は昨日が引退試合で、泣いている人もいた。その時に明日は勝って泣いて笑おうと誓った。本当に泣いて笑うことができた。ことしは関西リーグで5位に入り、大学選手権に出場することが目標で達成することができた。来年は関西リーグで優勝して、ファイナルリーグにも出られたら」

〜法政大・谷崎重行監督〜
「最初の入りでいいスタートができたが、前半トライを取られすぎた。ラグビーをなめすぎたかな。ミスしてしまったり。後半、本来の形を思い出して前に出るようになった。全力は出せたが追い越せなかった。残念でした」

〜法政大・吉村公太朗主将〜
「ラストゲームと決まってましたので4年生全員が全力を出すと。前半トライを取られすぎた。後半巻き返しを図ったんですが攻めきれず。自分の選択ミスもあって、チームをまとめきれなかった責任は自分にある」