学生麻雀 大産大ペアが優勝
11月15日、第20回青雀旗争奪全国大学対抗麻雀選手権大会が開かれ、大阪産業大学麻雀同好会の中村颯斗さん・阿部裕馬さん(個人得点1位)ペアが優勝を果たした。2人には2016年3月のグランドチャンピオン大会への出場権が与えられた。当日会場には全国の予選を勝ち抜いた46組92人の選手が集合。半荘4回のペアの合計点を競った。
阿部さん・中村さんペアの優勝は実力と運でもたらされた。1半荘目は合計23.3ポイントで終わったが、2半荘目、阿部さんが52.7ポイントの高得点を獲得。3、4半荘戦ではそれぞれ1位、2位の選手と中村さんが同卓し、「(席が決まったとき)勝ちを確信した。相手に点数を取らせない打ち方を意識した」。
一方の阿部さんは、最終の4半荘目でトップに躍り出たとき「今まで生きてきた中で一番考えて打った」という。昨年の同大会予選で、70ポイントほどの大差をつけた直後「年に数回あるかどうか」という国士無双を2度も振り込んでしまい、敗退した苦い経験があるからだ。この用心深さも相まり、今大会では2位の佛教大に44.9ポイント差をつける大勝で雪辱を果たした。
二人は互いの打ち筋を、中村さんが「デジタル思考」で安定した点棒を稼ぎ、阿部さんがリスクを取った高いポイントで勝負するスタイルと分析する。少ない試合数で勝敗が決まる青雀旗杯では、「どちらが欠けても優勝することはできなかった」と振り返った。
大産大・麻雀同好会は会員20人で月・水・金に活動している。今後は後輩の育成やマナーの指導にも力を入れ、団体としての実力強化を目指す。阿部さんは麻雀が想起させる賭博や飲酒、喫煙などにも触れ、「悪い印象を払拭し、健康的なイメージにしていきたい」と語った。
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