◇第64回全日本大学サッカー選手権大会決勝(12月19日 浦和駒場スタジアム)

<関西学院大(関西第1代表/総理大臣杯優勝)4-0阪南大(関西第2代表)>30年ぶりに関西対決となったインカレ(全日本大学選手権)決勝。決勝まで3試合で4得点をあげた阪南大キラーでもあるエースFW呉屋が累積警告で出場停止も、代役として1トップに入ったFW出岡が大爆発。前半だけで4得点を奪う攻撃力で阪南大を攻守に圧倒した。後半はなんとか1点でも返そうとする阪南大の猛攻をなんとか無失点で守りきると、試合はこのまま4ー0で終了。関学はこれで関西選手権、関西学生リーグ、総理大臣杯に続き、4冠を成し遂げた。

【前半】関学4-0阪南大
【後半】関学0-0阪南大
【試合終了】関学4-0阪南大
【得点】関学:FW出岡3(14分・28分・41分)、DF米原(37分)

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【試合後のコメント】
関学・成山監督「決勝戦と言う舞台で阪南大とやれたのがまずとても嬉しかった。優勝できたのは井筒キャプテンを始め、4回生がチームをまとめて引っ張ってくれたということや、去年1度決勝戦を経験できたということが大きい。去年、決勝で負けることがこんなに悔しいのかということを学んだ。それがあったからこそ、今年はこんなに頑張れたと思う。(呉屋の欠場について)戦力の面でもそうだが、彼が本当に今年のチームを引っ張ってくれたので本当にショックだった。決勝戦でプレーさせてやりたかった」

関学・DF井筒「今年のチームはインカレで去年負けた悔しさをバネにして1年間やってきた。冬のインカレを絶対取りたいという気持ちでモチベーションを最後まで保ってプレーできたのがすべて。点差ほどは実力差はなかったし、まだまだチームに足りない部分はある。(呉屋の欠場について)穴を埋めるというよりは、点をとることや周りに声をかけるなど彼がやってきたことをしっかり全員でやろうと意識していた。前日に4回生でミーティングして、チームを勝たせようとプレーした」

関学・FW出岡「お世話になった4回生に恩返しができて嬉しい。(1トップでプレーについて)明治大戦の次の日に監督から言われ、その後しっかり準備できたということが大きかった。中盤の選手から良いボールが何度も来て、気持ちよくプレーすることができた。周りから呉屋がいないから負けたと言われるのだけは絶対嫌だった。(来季について)今年の目標の1つであるJリーグのチームを倒すということは達成できなかった。なのでそれをなんとかしたい。さらにもう1度この舞台に帰ってきたい」

阪南大・須佐監督「入りはよかったが、途中球際で選手が負け出すと消極的なプレーになってしまった。後半は選手たちも立ち直ってくれたが、4点差は大きかった。なんとか1点を返せればと思っていたが、それもできなかった。押していた割にはシュートまでいく形が少なく、まだまだ力不足。来年やり直す。(呉屋の欠場について)意識しないでいこうと話し合っていた。代役は出岡だろうと僕らは読んでいて、前でキープされたら厄介だなと思っていた」

阪南大・MF松下「相手の前からのプレスに対して、中盤3人のバランスが良くなかった。今日のような場面でもしっかり繋いでいけるチームにならないとダメ。守備の部分でも意思統一が出来ていないなど上手くいかなかった。(今の気持ちについて)ああ、これで本当に終わるんだなという感じ。4年間を振り返ってやりきったとは思うが、優勝したかった。(阪南大について)自分にとって大学での4年間は本当に大きかった。須佐監督のおかげで今の自分がある」

阪南大・MF八久保「序盤に失点してしまい、そのままズルズルと行ってしまった。チーム全員が勝ちたいと思って気持ちが入り過ぎていた。(今大会の躍進について)主力選手の怪我によって、チームが1つにまとまりつつあった。だが、決勝戦はそのまとまりだけで勝てるほど甘くはなかった。もっと個人がレベルアップしないと日本一はまだまだ遠い。(来季について)今日でまた自分の力不足が再確認できたので、次のステージでも頑張っていきたい」